2017年5月


1日(月)
先日、ふとスパゲティ・ペペロンチーノが食べたいと思い立ち、外出していた母に「このメールに気づいたら、スパゲティと混ぜるだけでペペロンチーノできあがるっぽいやつを買ってきてくださいませんか」と送り、無事に気づいてもらえて首尾よく手にいれました。で、それから3日間、お昼はスパゲティ・ペペロンチーノです。パスタソースはひとふくろ2人前だったし、スパゲティもきのう使いきっているのできょうは自分で買いに出ようと思っていたら、寝坊してるうちに母が買い物をすませてくれていました。ありがとう。うまし。ちなみにあまったソースにパンを浸して食べていましたが、きょうはKFCのビスケットで同様にしました。どちらにしても炭水化物と炭水化物のマリアージュです。

気に入ったものをしばらく買いつづけ食べつづける傾向にあり、その消費速度を見た母が「まとめて買っておいてあげよう」とちょっと多めにストックした瞬間に食べなくなる(ブームが去る)というのを何度か経験しているので、注意せねばなりません。たぶん明日あたり、こんどはペンネ・アラビアータが食べたくなる気がしているので、ほら、スパゲティがはやくもあまる。しばらくこのふたつを食べつづければいいのか。


2日(火)
3月末に、WBCのTV放送を横目でみていて、「筒香」という選手の存在を知りました。「つつごう」という読みを知ったいまでも、この字面をみると読みよりもさきに「茴香」を連想してしまいます。とかいっておいて、茴香がどういうものかいまいち分かっていなかったので検索したところ、検索結果の画像の欄に「上下があべこべになったカブの実みたいなもの」と「シナモン色の星形のなにか」と「にんじんの花が黄色になったやつ」と、それぞればらばらなものが出てきたので、ますますなんじゃらと思いました。シナモン色のやつはどうも茴香ではないらしい。

あしたはアラビアータ、と思っていたせいで、きのう寝るまえにはもうアラビアータが食べたくなっていたので、本日朝にパスタソースを買ってまいりましたよ。ペンネのほうはなぜかうちにありました。なぜだ。我が家でこの食材がつかわれたことはたぶん一度もないはずだ。なにか、おまけでもらったのではないかと。賞味期限が今月中だった、よいタイミングです。

きのう地元の本屋によったとき、阿仁谷ユイジ『テンペスト』の最終9巻がみあたりませんでした。ざっとみたところ、既刊もなし。ここはおかざき真里『阿・吽』の5巻を買いにいったときも既刊の入荷実績がなかったそうなので、ひょっとして『テンペスト』も最初からいれてないのかもしれん。でも以前、おなじ掲載誌の雲田はるこ『落語心中』は置いてあった記憶があるので、探せなかっただけかもわからぬ。なので本日これから、ジャンプコミックス新刊を買いがてら店員さんにたずねてみます。ちなみに『鬼滅の刃』の前巻は新刊でも平台に置かれてはいませんでした。じわじわプッシュされはじめているから、今回はどうか。



8日(月)
「愚弟」ということばが「愚かな弟」という意味で急速に広がっていった要因の一端はうちはイタチにあるとみて間違いないと思っているのですが、今週号の『ブラッククローバー』(田畠裕基)において「我が愚弟」というせりふが登場しダメ押しにつぎのコマで小さく「グテイって何!?」「愚かな弟」というやりとりがはいったことで、週刊少年ジャンプにてはじめてこの単語を知るこどもにとって愚○という単語は「愚かな○」として認識されるのであろうと思いを致すなど。
後日追記:一人称(愚僧とか)として使うもの以外の「愚○」は「自分の○」という意味であり、「愚か」という意味はそもそもはないんだよ、といいたいことが、あまりにも分かりづらい(というかあえて書いてなかったんだけれども)ため、この追記をしている。というのも、「この場合の『愚』は自分自身を指す」という解釈が捩じれてしまったのか、「愚○」とは「『愚かな自分の』○」という意味だったんですね、と書いてある個人ブログを見たし、そのようなやりとりが知恵袋とかでもあったので。なお、「そもそもの意味」がそうであっても、どうやら使用者自身も意味を把握せずに「なんか自分の身内を呼称するときに謙譲の意味で『愚』ってつけるらしいな」程度の認識であり、「謙譲っていうけど、これじゃあその対象の身内を『愚か』って言ってるみたいであまりいい言葉じゃないな」という認識が広まっているようなので、そのなかで「いやいや、そもそもこの『愚』に『愚か』という意味は微塵もないですよ」というエクスキューズを用意してまで使うほどの語句でもないし、まあ、やっぱり本来の「自分の○」って意味は廃れていくんじゃないですかね。ていうか、「いやいや、これは『愚かな自分』って意味なんですよ」という明確な間違いが、したり顔の「反論」として持ち出されているのが、最初はもどかしく、その後じわじわ腹立たしくなってきたわけです。使用者が実際には「愚」をつけることで、蔑視や軽視の意味をちょっぴりはこめているくせに、そこを指摘されると「これってべつに家族を『愚か』っていってるわけじゃないんですよね」と言い抜けるために使われそうで、それがいやだ。

3日〜7日は現在まいにちが日曜日である自分にとっても「連休」感のある気候ですごせてよろしいかんじでした。2日にジャンプ新刊コミックスを買いに行った際、『鬼滅の刃』はぶじ平台に置かれておりました。『ハイキュー!!』の三面置きに対し一面置きでしたが、よいよい。『テンペスト』最終巻はやはり取り寄せになりましたが、連休まえだったので入荷は本日になります。夕方ちょっとまえに受けとりに出る予定。

「愚○」のたぐいのことばは、おそらくもう半分に近いところまで「愚かな○の意味で使われることもある」って状況になってきてるのかなあと思いますが、そういうのではなくて単純な「まちがい」に属すると思われる単語を、この数日小説投稿サイトを読んでいて発見し、ほへぇーとなっていました。

「永遠と」です。

最初に見たときは、たんにタイプミスに気づいてないだけだと思っていましたが、同作品のほかの箇所でもでてきたり、さらにべつの作者さんも使っていたりしたので、一部ではわりとポピュラーなかんちがいみたいです。つまり、「延々と」といいたいらしいところが「永遠と」になっている。意味が通じないこともないし、なんか字面もきれいだし、どうでしょうね、このまま「ある特定のネットコミュニティにおいての方言」くらいに落ちついたりしたらおもしろいんじゃないでしょうか。「耳でおぼえた単語の音を誤って書き下しそのうえで誤変換する」パターンはワープロがあってこそか?とも思うけど、もしかしたらそういうわけでもないかもしれない、だれかが音をまちがっておぼえて書いた語に、当て字をしてそっちが採用される例とか……あ、こういうのの代表格の「洗滌/洗浄」と「独擅場/独壇場」はまさに「まちがった読みに別の漢字をあてた」パターンで、けっこう近いですね。でもちがうか、そもそも「永遠と」のひとは「延々と」を読み間違えたわけじゃないから、これはこれでやっぱり別パターンだ。それはともかく「延々と」は「永遠と」になるかもしれない、百年後くらいに。

などなど書いていて思いついたけど、いちばんあり得そうなのが「永遠と」が「延々と」とかぎりなく近いけどニュアンスの違いを表現したい場合の類語としてならびたつとか、どうでしょう。というか、すでにそういう認識なのかもしれない、「永遠と」を使うひとたち。やや安直でお手軽すぎる気もするけど「延々と」よりうつくしい絶望感がでる気がする。ちなみに自分なら「えんえんと」と、ひらがなにひらきます。字面がえんえんとしているので。

いまはかつてなく「だれもが自分のあたまのなかを文字に起こして世の中に放流する」時代であるわけなので、こういう「誤用から生まれる新語・新表記」の萌芽が爆発的にふえていていくらでも採取できるのではないか。わあ、たのしそう。そのぶんトラッキングがたいへんそうだけど。


19日(金)
先週の9日火曜日はなに着ても暑いし寒い、みたいな、服に迷う日でして。というかそれまでの真夏日がちょっとおさまった日だったのですけど、そもそも自室の温度と階下の温度と外部の温度がぜんぶちがうし、駅まで18分歩けばどうしたって暑く感じるけれどもその後は冷房がきいているかもしれず、なんなら「家から駅まで」と「電車内」と「目的地」すべてで服装かえるべきってくらいに環境が一定せず適応がむずかしかったわけですが、結論を述べますと電車のなかの冷房がききすぎており、母は目的地まえで薄手のセーターをいちまい調達する必要にかられた、そんなミュージカル「グレート・ギャツビー」鑑賞日でした。

で、そこから2日間、自分はちょっと発熱して寝てました。10日朝に起床したとき、なんかからだじゅうが痛いっていう状況で、これは前日ややヒールのあるブーツで歩いて最終的にちょっと足が痛かったので、そのせいなんだろうかとかも思いましたが、熱をはかれば平熱から1.5℃プラス。熱しかない2日間を寝てすごし、3日めの12日金曜日、熱はさがっていましたがこんどは足の親指がなんかちょっとやなことになっていたのでそちらで病院に行くことになりましてん。

右足親指の腫れてたところ(爪の生え際)をちこっと切開して血と膿をだして、抗生物質のはいった塗り薬をいただいて終了となったのですが、それより左足親指のほうは「爪が死んじゃってるかもしれない、このあと2枚爪になるかも、でもいまこの場で爪をはがすのはやめとこうね」っていわれそのあと右足のほうの処置にうつったのでそれっきりなんですが、えっと、どうすりゃいいんですか。とりあえず様子見……。

それで今週は熱もないし足も問題ないので活動できたはずなのになんとはなしに寝てすごすパターン。あすからまた意欲的に生きよう……と思いつつ、あすからまた気温が30℃ちかくなるということはわが四畳半は西日の時間帯32℃超になるのが必定でありあああ暑い、というか熱いんだ、夜は外気温がけっこうすごしやすくさがっているのに、へやのなかは窓をあけはなしていても外気温とおなじにはならないんですから。


22日(月)
外出先から帰ってきたら一階の温度が29.1℃、ということは西日にさらされた我が四畳半は、はい34℃ありましたよまあそんなもんですよね。

なんというか、この「熱さ」に、納得できる理由がほしい。いまなにも調べないで書きますけど、「シベリア寒気団」ってあるじゃないですか、なんなのかよく知りませんけど、ものすごい説得力あることばじゃないですか。寒さやむなし、みたいな問答無用感があるじゃないですか。そんなかんじで、「フィリピン灼熱団」とか、そういう存在があってほしい、そうじゃなきゃ諦めきれない。日が落ちて空気が冷えて、一階の温度はまあやり過ごせるていどに落ちついてるので、窓をすこしあけて夜気を感じながらPCのキィをたたいているのですが、小学校低学年くらいの男児とおぼしき泣きごえがどこかの家から聞こえてくる、そうか暑いのか、きみも暑いんだな、かわいそうに……。

さて、もともとの予定、急に機会をいただいた予定、余勢を駆って突発的に入れた予定と、土曜日から三日連続で「おでかけ」してました。駅まえのナガミヒナゲシたちはおおむね花が終わり、もうナガミばっかりになって群れている。

●「スプリット」(M・ナイト・シャマラン監督)を観てきました
いっしょに観た母とは評価が割れました。うおおおおおおおおおもしれええええええ。

●ミュージカル「グレート・ギャツビー」2回めに行ってきました
足の指のことで病院に行ったとき、待合室に『ちびまる子ちゃん』の7巻だったか9巻だったかがあったんですよね。おねえちゃんがまる子に愛想をつかす、という回が収録されており、「数々の 腑に落ちないことがらも 姉の一喝 すべて帳消し」みたいなまる子心の短歌がありましてね。なんか、そんなかんじでした。
数々の 腑に落ちないことがらも 芳雄の歌唱 すべて帳消し
音節の関係で芳雄とか書きましたが、ふだんは「井上くん」と呼んでいます。

●伊藤悠『シュトヘル』第14巻(最終巻)がどこにもない
どこにもっていうか、まあ発売日に本屋にいっていないので、きっと入荷はあったのだけど配本自体が少なくて売れちゃったのよね……と信じたいところですが、でも既刊も置いてないねって本屋さんでは結局入荷自体がなかったそうで。ここ、おかざき真里『阿吽』と阿仁谷ユイジ『テンペスト』が入荷なかったところと同じなんですけど、あす発売予定の市川春子『宝石の国』は入荷しますでしょうか、これは既刊がちゃんと棚差しになってるのを確認してますからね、たぶんだいじょうぶだと思いますが、注文した『シュトヘル』受けとりついでに買うつもりなんですけど、入荷してなかったら笑おう。そんなことより『シュトヘル』最終巻、この三日間で県内の本屋四軒、都内の本屋一軒に立ち寄りましたがすべて在庫なしだったの、どうしたっていうんだ。しかも直近の既刊も在庫なしだったりするので、え、そもそも置いてないの? どうなってるの? 「ついに完結!」とかポップつけてエンド展開してくれてもいいと思うんだけど?

●宮城谷昌光『花の歳月』(講談社文庫)を買い直しました
「本」というひらぺったい直方体の体積をもった物質を所有するかぎり、収容量の問題、というのがまあ、それほど頻繁にではないにしても巡ってくるものでして。我が家の蔵書において90年代後半から00年代前半にかけて存在感をしめした宮城谷昌光作品においてもそれを逃れうることは能わず、という歴史があり。それは母の「風洪さん……」という抗弁を一蹴して『孟嘗君』を、奮発して単行本でそろえた『太公望』をも最適化の対象とした、それはそれは大規模な粛正だったと記憶している、の、でーすーがー。どうしても、その際に『花の歳月』をも家から消した、とは、信じられない。だがしかし、実際にない。日本人作家の文庫本棚をいくらすみからすみまで睨んでみても、酒見賢一『後宮小説』のとなりに『花の歳月』があらわれることはなかった。というような経緯で、「処分したはずないと思うんだけど見つからんのです」と自覚のない犯人のていで母に申告し、ひょっとしてどこかに紛れてるのかもしれないけれど家のなかをより注意深く探しまわるより、買ったほうがはやいよねということで、都内の書店でぶじ在庫があったので購入できました。しかし解せない、どういきおいあまっても、宮城谷昌光ならばぜったいに『花の歳月』をのこすはずなのに、なにがどうしてこうなってる。そして同時に宮部みゆきならばこれをのこす、という「神無月」が収録されている『幻色江戸ごよみ』(新潮文庫)もなくなっていることに気づき、解せない気持ちがふくらむいっぽうですがそのおかげというか、検索したら「神無月」の朗読がYouTubeにあがっていたので、これはうれしい発見です。しかし宮部作品は「たった一人」が収録されている『とり残されて』(文春文庫)も見当たらないので、いろいろと、当時の自分の行動に疑問がのこるというか齟齬を感じるというか。

●ほんのおしるし程度の庭仕事で四肢が筋肉痛
です。朝起きて「なんか知らんがからだが痛いのだが?」と首をかしげていたら、「草取りしたからでしょ」と母がいうのですが、え、えええ、そんな、たぶん「草取り」ときいてひとが思い浮かべる労働よりははるかに簡略化された動きをちょっとしただけですよ? しかしそれから三日たってもまだ痛いのである。で、このていたらくと関係あるかもしれないのが以下の事象です。

●体積を増している身体、肉が可動域をせばめる領域に
両腕をうしろにまわして、指をたがいちがいに組んで、その状態で肘をまっすぐ伸ばしてぐーって上げる、そういうストレッチやりませんか。自分はやるんですけど、先日、その体勢になったときに気づいた、背中についた肉のせいで、関節の動きが制限されちゃいないか。いや関節っていうかそうじゃなくて、指を組んで腕を伸ばしたときに、背中のあたりでみぎの肉とひだりの肉がぎゅいってくっつくという、はじめての体感がある。自分の肩甲骨まわり、いまどうなってんの。

●デイビット・マッキンタイア作曲の「アヴェ・マリア」には中毒性がある
david macintyre ave maria で検索すると、YouTubeにいくつか合唱の映像があがっています。20代〜くらいにみえるすてきな女性たちがすてきなお衣装でパフォーマンスしている動画が気に入ってにこにこみていたら、最後になって「〜〜High School」と彼女らの所属を示すらしき字幕がながれてきてえっとなった。高校生だったの? PCの画面でよく見てみるとたしかに顔立ちはおとなっぽいけど顔つきは幼い、かも。


24日(水)
まとまっていないのでまた箇条書きにしてみました。

●23日NHK夜7時のニュースが i am so so sorry を「本当に本当にごめんなさい」と訳した
なにかというと、イギリスのテロ、それに対してのアーティストのコメントの件です。



このニュースの文脈で、ここに書かれた I am sorry を あたかも「わたしが悪い、ごめんなさい」的なニュアンスでもって訳してしまうのは、なんだろう、ここ数年もしくは十数年、急速にその色を濃くしたように思う、自己責任論というか、被害にあった被害者にも落ち度があったというような、「悪いことが起きたのは、その悪いことを誘発したもの/ひとのせい」という、「加害者を過剰に尊重した言い訳目線」なんじゃないだろうか、と、思います。加害者側にたった論理、いや論理ともいえないけど、とりあえずそういうもの。

かのアーティストのことを自分は名まえ以外知らないというレベルにありますが、日本語にするなら「ほんとうに、ほんとうに痛ましく思います」という心情なんじゃないのかな。

誤訳っていうか誤報レベルなのではと思いましたが、そのままの訳で記事もありました:
アリアナ・グランデさん「うちひしがれました」

いま書いてて思ったけれど、「ありがとう = Thank you」「ごめんなさい = I'm sorry」っていう「英語のあいさついろは」的な認識、ここからして食い違いがある気がしてきた。その、いってみれば稚拙な認識のまま、翻訳しちゃったという顛末だろうか。I'm sorry は「お気の毒に」、Excuse me を「ごめんなさい」だと教育したらどうだろうか? と思いついたけれど、これはこれで、「場面による」になっちゃうからなあ。

話がだいぶそれてしまうようだけどもうひとつ思いだした、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」を劇場鑑賞したとき、オビ=ワンがパドメに I'm sorry という場面があって、字幕では「残念だ」と出ていた。で、連れがそのとき字幕で読んだ「残念」と、耳できいた「アイムソーリー」がとっさにおなじ意味に思えなかったらしくて、観賞後「あそこの字幕はへんじゃなかったか」と話題にあがった記憶があります。それだけ、I'm sorry = ごめんなさいというイメージは強固にあるんだろうな、という話。


●市川春子『宝石の国』第7巻はふつうに平積みされていた
わからぬ、この本屋の基準がわからぬ……! 阿仁谷ユイジ『テンペスト』も伊藤悠『シュトヘル』も、ニッチさでいえばどっこいどっこいだと思う。性癖でいったら確実に『宝石の国』のほうが病が深いと思う。さらにおかざき真里『阿・吽』に至っては題材からいってもぜったいにこっちのがメジャーだと思う……! しかしそんな『宝石の国』がアニメ化するといいます。えええ。第1巻発売時のPVはよい出来でしたね。まだ単行本買う気のなかったころの自分は「全編こんなかんじで、宝石たちの声はサウンドエフェクトにして、必要なせりふは一枚絵ではさみこんでアニメ化すればいい」とか書いておりましたが。


●文鳥文庫で発売してほしい作品をかんがえてみる
ミュージカル「グレート・ギャツビー」は2回チケットをとって観にいったのですが、その初回のとき、有楽町の無印良品内の書店(MUJI BOOKS)で「文鳥文庫」なるものをはじめて知りました。ぱっとみたその体裁がとてもいとおしくて、「『瓶詰めの地獄』とかないだろうか」と目を巡らせたらあっというまに発見できて(表記は『瓶詰地獄』)、わーいと購入したのが9日。先日の2回めのギャツビー鑑賞の際には、夏目漱石『変な音』、尾崎翠『初恋』、乙一『東京』(書き下ろし)を追加で購入。漱石も尾崎翠も当該作品を読んだことはなく、文鳥文庫という製品になってなければ手にとらなかったと思うので、狙いどおりと思われる。

逆にさきに作品ありきで、ぜひこの形式で手にしたいな、と思うのが小川未明「野ばら」とイエイツ(芥川訳)「春の心臓」です。どちらも青空文庫で読めます。で、それならたとえば自分でくふうして似たような体裁に作りこもうとしても、本文がじゃばら折りですから、これはちょっとむずかしい。

文鳥文庫の公式ページはこちらのようですが、これ公式のくせに第3弾が未掲載だし、発売日の情報も載っていないし、こういうの、地味にいらっときますね。


27日(土)
昨年、わりと頻繁に花やさんでお花を買うようになったんですけれど、お店で売っている「デルフィニウム」はたいていの場合デルフィニウムじゃなくてラークスパーでした。で、きょう母が「ほんもの売ってた!」といつも使うスーパーでデルフィニウムを発見、購入。自分は写真でみるかぎり、茎や葉のたたずまいはラークスパーのほうが好きだなあと思っていたけど、きれいでした、デルフィニウム(ほんもの)。

「その青くてくきの長いのね----これたくさん植えよう。これはええとデル--フィ--ニウムっていうんだね。」と、コリンがいうと、メアリも、
「ディッコンはこれのことヒエンソウの大きくってりっぱなのだって、いっていたわ。こんなのもうたくさんあるわよ。」と、まけずに大きな声でいいました。[1]

"Those long spires of blue ones ---- we'll have a lot of those," Colin was announcing. "They're called Del--phin--iums."
"Dickon says they're larkspurs made big and grand," cried Mistress Mary. "There are clumps there already."[2]

さてほんとうは5月の最終日にでもちょっとまとめようかと思っていた、フィギュアスケートの話題あれこれです。

●えみマリ引退
アイスダンスの平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンシオン組(日本)が引退発表。これはたしか、アイスショーだったか、なにかのイベントだったかのラストで、本人(平井選手?)から話があったとファンのTweetでまわってきて、当日なのか直近の日なのか分からないけど両選手のSNSでもそれぞれ発表があり(デ・ラ・アソンシオン選手のTwitterでは5/7)、でもスポーツニュースとかにはならないのかーと思ってたら、5/19に出た。なるほど、記事にされるとしたらこういうタイミングなのか、と思ったりなんだり。五輪シーズンまで続けると思っていたけれども、五輪出場というモチベーションのないこともあるしな(マリオンが日本国籍でないため)、などと思っていたところが……
参考:アイスダンス平井組が現役引退 年齢的な限界などが理由/フィギュア(サンスポ/2017.5.19 17:20)

●ルスラン引退ってどういうこと
これです。アイスダンスのルスラン・ジガンシン選手(ロシア)の引退報道がでてました。これはその元報道にリンクを貼った英語のTweetがあって、それによると「健康上の理由でキャリアを終えることを決意した」みたいなこと書いてあったんですが、web翻訳してみた元記事はそこらへんふれてなくて、それ以上の情報が、ない! まだ、出ない!! ロシア語記事翻訳してくれてるブログさんを毎日のぞいてみたりなんだりしてたんですが、続報がないです。待つしかないわけですが、もう、なんだよううう。健康上のってことばにファンが反応してたので、クリスの膝みたいに長いこと患ってる箇所を持ってたのか、だいじょうぶなのか、そしてこれがほんとうだとしたらパートナーのイリニフはどうするのか、ああもう、わけがわからない……ぱっとみてキリル文字のどこが記事の見出しなのかもよくわからない……。
参考:Экс-чемпион России в танцах на льду Руслан Жиганшин завершил карьеру(11:18 18.05.2017)

とまあ、これがあったので、競技会のないオフシーズンはあまりまめに情報集めない自分でも、ファンのアカウントやブログをこまめにみにいってたわけですよ。そしたらば。

●グランプリシリーズのアサイン発表
え、はやくない!? 26日に発表されて、本日わあ〜と確認していたら、さらに。

●小松原&コレト入籍の報告
おお。アイスダンスの小松原美里&ティモシー・コレト組(日本)がそれぞれのSNSで今年1月に入籍していた旨を発表されました。これはすぐニュースになってた。なんでじゃろ。なんにしろ、おめでたいことです。

●グランプリシリーズのアサイン発表(リテイク)
はい。まあこのあと変更とかはいくらでもあるわけなん、です、が。

 Entries Men 2017/18 - All 6 Events(下は5/26時点)


ロステレコム杯:ミーシャがいる! ミーシャがいる!! ミーシャがいるよーーー!!! テンちゃんは初戦にでてきてだいじょうぶなんですか。しかしまあ、おちついてみてみたら、せっかくのシニアグランプリデビューだというのにユヅル・ハニューとネイサン・チェンがいる試合にほうりこまれるアリエフくんであることよ。まあ、地元だし……。地元といえばTBDの枠にはだれがきますでしょう。いきなりガチンスキー復帰したら泣きますけど。

スケートカナダ:キーーーーーーーガァァァァァン!!! ものどもであえ、キーガン・メッシングがグランプリシリーズに出場じゃ! という気分の我が家なんですが、あ、これ、地上波TV朝日では放送してくれないですよね。BSは全滑走やるかな? CSはどうかな? CS朝日をみるにはどうしたらいいのかな? いやでも、キーガンを地上波でお茶の間に流すのはとてもいいことなんじゃないのかな? あー、そろそろ、ブレンダン・ケリーがひょいっとグランプリシリーズのメダルをとってもよいのではと思っていたけど、宇野くん、パトリック、ジェイソンがいるのでここは厳しい。

中国杯/あっなんか平和、という第一印象。今年の2年連続世界選手権3位をもってしても、ボーヤンよりはハビエルって気になっているけど、もちろん覆してくれてかまわない。アメリカ男子3名がいいバランスだぞ。アーロン、グラント、ヴィンセント。パワフル、円熟、シニアデビュー。

NHK杯/ジョーシューア! ジョーシューア! ジェイソン、ジョシュア、そしてリッポン。ここも見応えあるアメリカ男子。さらにダイス、ヴォロノフ、ビチェンコさん! いいなNHK杯! または羽生くんとパトリック。それぞれに最高峰の「フィギュアスケート」へのアプローチがみられる試合。愛させるのか、愛されるのか。あと、やっぱりジョシュアね!

フランス…杯?/あら、なんて呼べばいいのかな。そもそもCupと Trophyを両方「杯」に統一しちゃったけど、個人的には Cup of ~ はカップ・オブ〜、~Trophyを〜杯とよびたい気分。で、これはなんだろう。インターナショナル……? フランス国際……? で、ミーシャはちゃんと2戦いるし、ビチェンコさんは連戦してる。なんかここも比較的平和。宇野くんとハビエルとテンちゃん。あ、自分が勝手にハビちゃんがいるとなんか平和って思うのか?

スケートアメリカ/あら、ここも平和……? ネイサンとボーヤンか。自分は羽生さんがまざらなければ平和と判断している疑惑。アメリカTBD、だれがくるかな!

まあやっぱり、ミーシャがこの時点ではエントリーされてるってことで、うれしい。もともと「確定ではないけれどもこれが最後のシーズンかも」という発言があって、でもなんか試合ごとのいとおしむような演技に「最後か、ほんとうに最後なのかあああ」とみていたわけで、「やっぱり続けるよ」ってことだとうれしい、とてもうれしい。振り付けも精力的にこなしていて、世界のトップレベルにありながらおなじトップレベルの選手の競技プロも振り付けするっていう、そういう存在はこれまでにあまりいなかったのではないか。

 Entries Ladies 2017/18 - All 6 Events(下は5/26時点)


ロステレコム杯/メイテちゃん、イヴェットちゃん、カロリーナ、新葉ちゃん、ソヨンちゃん、マライア。あれ、初戦からいきなり自分的クライマックスかな? そして初戦からメドヴェージェワとレーナがでるっていうね。採点競技なのでこういういいかたは本来ただしくないけれど、メドベがシニアデビューしてから、彼女に「土をつけた」のはレーナのみだから(2015年ロステレコム杯)、ここはひとつハマりプロを得て輝いてほしい五輪シーズン。TBDはだれだろ、ソトニコワやリプニツカヤの復帰枠でもわくわくするけど、アルテミエワさんでどう?

スケートカナダ/ケイトリンがぱしーんって跳んで、アシュリーがばばーんって決めて、真凜ちゃんがきゅららーっと滑る。あ、ナヒョンちゃんがいるね、がんばれがんばれ。ポゴちゃんも、世界選手権を払拭してがんばるんだ。なんてあたまがわるそうな文章なんだ、ここ。

中国杯/GPSでは世界選手権の1〜3位は同じ大会に出場しないので、ガビーの初戦は地元ではなくここ。ロシア女子はレーナとリーザと、ようこそザギトワ。たしか女子シニアデビュー初戦でGPS優勝した初の選手がリーザだったはず。もちろんメドヴェージェワもそれを果たしている、さてザギトワはどうなのか。連戦の真凜ちゃんに、新葉ちゃん、三原さん、復活待望のグレイシーもいて、おおお、なんだここ、たのしい顔ぶれ。

NHK杯/知子ちゃんの! 復帰戦! (そのまえにJOとかカレンダーコンペに出るんじゃないかと思うけど) そしてツルスカヤのシニアデビュー戦。デビュー戦にメドヴェージェワとカロリーナと知子ちゃん。ううん。ザギトワのほうが組み合わせはいいな……。

フランス国際/ポーリーナだ! おかえりポーリーナ(エドモンズ)! 女子シングルのポーリーナ界をまだまだ混乱させてくれ! 気づいたら減ってるところが心配なポーリーナズだけど!

スケートアメリカ/最終戦にガビー、知子ちゃん、ポゴちゃん、アシュリーがおるっていう、ファイナル最後までぜんぜんわからんでっていう。TBD、連戦だけど調子よければポーリーナこない?

自分の興味関心のおもむくままにたたきつけていたら、時間がすぎてどんどん眠くなってしまったので当日中に更新できずに寝るはめになりました。

デルフィニウムの青がきれいでうれしかったって話をしたかっただけなのだ……。


[1]『秘密の花園』フランセス・ホッジソン・バーネット(吉田勝江訳)、岩波書店、1987年2月改版、下巻、P67-68
[2]The Secret Garden Frances Hodgson Burnett, HarperCollins Publishers, Harper Trophy edition 1987, P229

あああ、がんばってみたけど、どう控えめにいっても註の書き方を忘れかけているうえに英文のルールがいまいちあいまい、かつ奥付の読み取りに自信がない。家で持ってるペーパーバックVerは、挿絵がターシャ・テューダーです。日本でいわゆる青空文庫、というかこちらが先発(元祖?)の Project Gutenberg でも読めます。そういえば参考文献、出典が「本」ではなくて「データ」になった場合、いわゆる「ページ数」というのはそのひとが読んだ媒体によって変化するのでは、と、こないだ思ったのですが、まさにこの Project Gutenbergの htmlデータ、ページ数がない。引用の出典にしたい場合はどうするねん。Kindle版とかだって、文字サイズ変えたらページ数なんて可変じゃないか……。あ、しかもこのネットで読めるVer、ラストの Master Colin! の " ! "がないやつだ!

The Project Gutenberg EBook of The Secret Garden, by Frances Hodgson Burnett


28日(日)
きょう見かけた三尺バーベナがにゅうとでっかくて、これは三尺じゃないんじゃと思いましたけど、そもそも自分は三尺をよく知らないなと思って調べたら、うん、三尺でよさそうです。

グランプリシリーズ、ペアとアイスダンスのアサインも自分用に。

 Entries Pairs 2017/18 - All 6 Events(下は5/26時点)


すみオデが2戦エントリーだぞ!とよろこぶ一方で……

 Entries Ice Dance 2017/18 - All 6 Events(下は5/26時点)


イリジガはいない、んですよね、うん。

flowers7月号を買いまして、ぶじ『7SEEDS』の最終回をみとどけ、そしてやっぱり番外編がありますのでたのしみにします。番外編で3巻くらいやっちゃってもいいよ!

自分のメンテナンスでさぼってるのは歯医者、美容院、目医者です。本格的に暑くなるまえになんとかせにゃなあ。


29日(月)
パンジーってヒゲのおじさんみたいな顔をしているよね……?

冬というか秋に植えたヴィオラとパンジー、とくにパンジーがそろそろ終わりにしてよいかなというころあい。花がらを摘むのもあまりきちんとしていなくて、もうちょい手をかければまだだいじょうぶそうなんだけど、その手間をかける方向に気力があまり向かない。でも花じたいはまだまだきれいに咲いているので、ちょっと家のなかにかざってみたんだけれど、それをみてたらあらためて思った、うむ、ヒゲのおじさんみたいな顔をしている。



全国を巡回しているはずのエドワード・ゴーリー展はいまどこに、というかこれ東京とかにくるのかしら、待ってるよりも小旅行をかねて巡回先に行ったほうがはやいんじゃないのと思いたって確認してみたら、いま三重県四日市市でやってました。でも6/4まで。つぎがちょっと期間があいて、10月に栃木県宇都宮にくる予定ですって。よし、宇都宮に1泊か2泊する計画をたてよう。


30日(火)
メープルシロップの「あまい」って、「からい」ときがないですか。メーカーにもよるのかもしれないけど、きょう外食したところの味でそういえば以前もふわっとよぎった「この甘さはなにかに似ている気がする……」という思いが落としどころをみつけた、なにかに似てるっていうか、自分の味覚では「からい」寄りの「あまい」だった。あ、「のどが灼ける甘さ」ってつまりこういうことか。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」Vol.2を観てきましたよ! 音はやかましいし目にもうるさいし大虐殺が起こったりしてるのにとことん明るく楽しく泣かせてくれて、なんかもう腰がぬけるくらいおもしろかったです。

トム・クルーズ出演の「マミー」の予告編、トム・クルーズがレスタト続投しなかった「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」っぽさがあったりなんだり。「クイーン・オブ…」はたいへんトンチキですっとんきょうな映画で、こうして思いかえすとほんのりいとおしさが香る気もするのですが、実際に視聴(DVD)していたときはとにかく声にだしてツッコミつづけなくてはどうしようもなかった記憶があります。


31日(水)
見たいなら日程的にも時刻的にも早めにそして平日に行かなくちゃーと思っていた国立新美術館の「ミュシャ展」、なんとか行ってきました。結局時刻的にしか早くなかった。

おなじみのリトグラフ類からはいって、最後にででーんと「スラヴ叙事詩」がくると思っていたら、はいった瞬間からばばーんとクライマックスで「スラヴ叙事詩」でした。そして撮影可能エリアでは、ごくごくいちぶのクラスタで「パトリックがいる……」といわれていた作品もばっちり撮りました。

うん、これは2011-2012シーズンFS「アランフェス協奏曲」のパトリックですね。



スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い(の一部を写真撮影したもの)
1926(未完成)| 390 × 590 cm | テンペラ、油彩/カンヴァス | プラハ市立美術館
(上記情報は 図録「国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業 ミュシャ展」P122より)

おう、ちょっと待った、いま公式サイトのトップページがまさに。



さあこれで、彼をご存じない方もどこにパトリックがいるかお分かりですね!



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