2010年1月 |
1日(金) 「新年」を瓶詰めにする仕事をしているが、技術が未熟なため瓶によって「新年」の密度にバラつきが出てしまう。しかし生産ペースは落とせない……というのが、午後4時ごろうたた寝中にみた夢です。ナイス抽象性。 去年もそうでしたが、「あー、明けたー」という新年です。たぶん年末の大掃除とかができなくなってきているからだと思うけれども、なんとか8時ごろには起きて動きだせたので先行きあかるい。ばあちゃんがお薬飲んでもらうつもりで手渡した湯呑みのなかにもむもむしてた田作りをぺっしたとか、父が洗濯ばさみいれに使っていたプラ容器を2階のトイレでゆすいでいたとか、新年そうそう母にダメージが100×2くらいかかってしまいましたが、まあ、どうにかこうにか。 福袋のニュースをみながら、ああみんなよく並ぶなあと思うのですが、「安いから買う」彼女らより、「安くなくても買う」自分のほうが金銭感覚という面で健やかでないのかもしれん。ほしいものがあって、ある店舗で1万円、べつの店舗で2万円、という条件をあたえられたら、うっかり2万円のほうを買いかねないわけです。自分のものならまだしも、プレゼントだったらまちがいなく2万円の店に向かいます。それでいて自分が「いいな」と思ったものなら、1万のプレゼントくれた人への返礼の品が105円でもまったく頓着せずに「それは100均で買いました」と相手にいいはなってしまいそうだ。 健やかな金銭感覚とは、つまり自分の収入にみあった支出をはかるということですので、うむ。今年こそ。 2日(土) 母を見ながら育ってきたので、お肌というのはとくになにもせんでもすべすべしてるもんだと思っていました。とくに自分は20代も半ばをすぎるまで日常的なメイクには縁がなく、だからこそよけいに肌に負担がかかっていないもんだと思っていました。 手入れをしなきゃ、肌は荒れるんだよ……! 去年29日からかなりほったらかしていた顔面がなんかぺりぺりさざ波だってきてたので、昨晩は化粧水パックをしました……ちなみに母は祖母ゆずりの美肌で、その祖母は美肌一族出身、しかも一族随一の肌を誇ったそうでございます。 で、いまだしろくてすべすべな祖母宅へ年始のあいさつに、母とむかいました。父はおるすばん。ばあちゃんの気配がなんかざわざわ不安定だし。というか単純に駅から祖母宅までたぶん歩けないし。 今年も叔父がおぞうにを出汁とるところからしっかり手作りしていたようです。しかし叔父は賞味期限切れのかつおぶしを使用しない判断はできるが、その古いかつおぶしを捨てる判断ができないようだ。基本的に捨てない家なので、ちょっといろいろと、においが、こもって。かつおぶしのかおりとまざりあって。あとで無香空間を買いに走った。途中で兄もやってきて、箱根の往路をみとどけたあと3人で帰りました。「福田」ってだれ? 3日(日) 1/1からはじめようとか、来月からはじめようとか、来週からはじめようとか、来年度からはじめようとか、まあそういうふうになにかしらの節目からスタートさせることに拘っているのが、なにごとも継続できない原因なんじゃないのかい、とうすぼんやり気づきはじめているので、ゆうべ夜中に思いたったサイト編成をきょう実行してみた。おかげで復路観戦が片手間に。下りで転げた子も、繰上げスタートされちゃった子も、大きな故障はなかったようなのでよかったよかった。小涌園前のかぶりものは2日連続でいたな。 ところで父は去年暮れあたりから娘がめがねをかけていることに突如気づいたかのように、「そのめがねはあまりよくない」「TVでみた可愛い子がしているめがねを買ってやる」と再三にわたってひとりごとをつぶやいているのですが、だんだんひとりごととして流せなくなってきた。きょうは名まえを呼ばれたのでうっかり返事をしたらばその話になだれこんでしまいそうだったので、そうそうに退散しました。ちなみにたぶん「可愛い子」というのは高木美保さん。なにかの番組で彼女がうつるたびに「見てみろ!」とか「ほら!」とかでっかいひとりごとを発していたので。みょうに昂ぶった声でうすきみわるいのだけど、思えばばあちゃんもへんなところに熱をこめてしゃべったりするからな。 そして兄からみれば会話に脈絡なく「シャモン」「シャモーン」とさしはさんでいる自分と母だって、じゅうぶんに変だろうとは思います。一泊して、きょう帰ってゆきました。なのでばんごはんは恒例のすきやき。前回は肉を食いすぎてその後数日胃がきもちわるかったので、ひかえめに。これも暮れあたりから、なんかむしょうに食べてしまうのだけれどもべつに食べたいわけではない、というだめな状況がつづいていまして、ひさしぶりに一日絶食したほうがからだにいいかも。 4日(月) あす仕事はじめだし(なんで火曜日なんだろう)、体調をととのえるためきょうは絶食。でもカップスープは飲むよ。クルトンかじるよ。ソリッド絶食になってねえな。まあいいか。 ばあちゃんのディサービスは本日より。朝、起こすまえから起きている気配、というよりなにか唸るように歌っている気配がするものですから、きょうは地に足ついていないのかしらと不安でしたが、たんにTVに反応していただけでした。「この人らいったんしゃべりだすと止まらへん」そうです。それは自分で切らないと止まらないのよ。以前も夜中にふと気づいたらばあちゃんのへやからTVの音がしていて、消しにいったほうがいいのかなーそれとも観てるのかなーとうつらうつらしていたら、「あんたらいつまでもしゃべってないで寝やぁ!」とお叱りが聞こえてきたのではいはいと消しにいきました。 ばあちゃんは無事ディへお出かけしましたが、父は寒さも手伝って動きがわるく、のそりのそりと家を徘徊中。きのうの朝おそく、お雑煮をだしたら「食べるものはないのか」とつぶやくので「いや、そこにお雑煮あるから」とかえすと、「お雑煮ってなんだ」といわれました。しかしこれ、「お雑煮」ということばを忘れたというのとは、ちょっとちがうような気もする。たぶん「餅ははいっているか」とききたかったんだと思うんです。つまり「はい」か「いいえ」の答えしか求めていなかったところに、「お雑煮があります」といういわば「だれもそんなこと訊いてないのに」な回答があったので、ごきげんをわるくして「お雑煮ってなんだ」になったんじゃなかろうか。 つまりは「会話ができない」ということに尽きるのだけど、そしてそれも認知症の一部なのだろうけど、何度も思うが父はもとから対話能力が異常に低かったんではないかと。会話するよう訓練されていない。びっくりするくらい語彙が貧弱だし(顕著なのが色の名まえで、青、赤、黒、白しかない)。こないだばあちゃんと「あんたぁそれ昼ごはんか、晩ごはんか」「これは朝ごはんや」「ほうかぁ」というやりとりをくりひろげていましたが、時刻は午後1時すぎ。どうかんがえても昼ごはんなんですけど。たぶんこれは、内容はどうでもよくて「母とことばをかわす」ことが肝要なんでしょう。こういう生活をずっと送ってきたのやもしれん。 とりあえずのたりのたりの父を残して、母と車で30分のショッピングモールまで。三が日すぎたからそんなに人もいなかろうと思っていたけど、そんなこともなかったぜ! こないだ新聞の地方版で、休日ドライバーによる駐車場内の交通事故がふえていると名指しされていたので、気をつけながら駐車。たしかにちんまい子がいきなり飛びでてきたりしそうだぜ。いちおう目的があって行ったのだけど、達成度3分の1くらい。まあよし。家に帰ったらもたりもたりの父が家のいたるところでなにかをやりかけたあとがあって、ちょっときりきりしたけどしょうがない。買いものはネットでできることがわかったので注文したし、仕事はじめにむけ気分をまっすぐに。でも数日まえから引き攣れている左の首筋がまだほぐれてないので、今夜はゲルマニウム貼って寝よ。 5日(火) 床につくころには首筋ぴきぴきが失せていたので、ゲルマニウム要らずでした。絶食効果か。胃の調子からいくともう1日ぬいたほうがよさそうなんですが、仕事なので朝ははちみつトースト食べた。この時季は日がのびてきてはいるけれど朝が遅くて、起きてすぐ雨戸をあけてびっくりして、そっとしめたりする。 仕事は今年からちょっと立場が変わってきょうも残業とかしましたが、7時すぎるともう眠たくなることがわかりました。やることが多いのでなく、できることが少ない。 帰ったら友人から荷物が届いていました。中身は去年彼女がグループ展に出したぬいぐるみ。色ちがいをいくつか製作してあったのですが、おなじ型紙からとはいえやはり顔つきはびみょうに異なり、なかでもいちばん好みの子を指名しておいたのだ。ちなみに「ぬいぐるみの顔は好きなかたちに揉みこむんだよ」とのことでした。いいの、この子ニードルで揉みこまなくてもいいお顔。 いちおう今夜も食事はぬきでー。 6日(水) ゆうべは@支払いが必要な荷物が届いたし給料日までの残金を再確認しなくてはA友人にお礼メールを送りたいB今日中にやると決めたことを済ませなくてはCやりたいと思っていることにも手をつけたいんだがDその作業中はゆっくりと好きな曲を聴きたいEそれはそれとしてちょう眠いからはやく寝たほうがいいのかもFでも『夏目友人帳』最新刊をまだ読めていない、ということで容量オーバーを起こしておりました。@とBとFをこなし、Eをぎりぎりで果たした。 つくづくマルチタスクな人間ではないのだ。なのであの状態で父かばあちゃんに応じなければいけない事態が生じていたら大惨事だったと思います(これがときどき母を襲うのだなとようやく体感)。Eの手前でばあちゃんに呼ばれたのでなんとかセーフ。これっくらいのぶんぶん虫が仏壇の下に逃げていった? ここは隙間がないからなにもはいれないよーじゃあ後ろをたしかめようねはいなにもいませんでしたー。もういっかいみるよはいだいじょうぶー。折りたたみテーブルの影ね、はーいちょっとどかしてみよーねーああこっちも異常なし、じゃあ安心してお手洗い行こうかー。余裕はあればあるだけいい。つねに平らかに接したい。ちなみにふとんに入って数分後、「ちょっときてほしいな」ときこえてきましたが、それ以上の呼ばわりはなかったので、きかなかったことにした。平らか。 Aはけさクリアして出勤。午後にはPCに必要なものをいれてもらってできることが増えたので、なかなかたのしい。帰宅後CしながらではないけどDにひたる。 朝カップスープ、昼うめぼしおにぎり1個、夜カップスープで特に問題なく。どんだけ食べづめてたんだ年末年始。もう数日は内臓を休ませてあげたほうがいい。あすはおやすみです。 7日(木) 自分はコケモモってずっと苔だと思っていたのよね。たぶん『MASTERキートン』の「雪山の審判」で出てきたからだと思うんだけど。雪山で遭難中発見した食べられるもの=桃より苔だろ。コケモモ。いやなんか、クランベリージュース飲んでたらふと思いだした。でもクランベリーはツルコケモモ。 きょうも母と車を出して郊外のモールへ。残されるふたりには焼きうどんを用意し、ばあちゃんの分は11時半ごろおへやに運んで出発。主目的が車の散歩なので買うものはないんですが、家から離れてクダを巻くにはちょうどよいフードコートがある。ちょうど健やかにおなかが減ってきていたので、かけうどんを食べました。あすから朝昼は平常運転でだいじょうぶかな、内臓。 そのあと店内をふらふら蛇行しつつ本屋に向かっていたら、母が家から着信あったことに気づいてかけなおすと、父いわく「ババの食いものがない」。出かけるまえにもうへやに運んであるよ。テーブルの上だよ。どこのだっていつも置いてある窓際のテーブルだっつの。それ以降「見つからない」「やっぱりない」という電話はこなかったので、ぶじ発見したのだろう、というかすでにばあちゃんが食べ終わって盆をテーブル下にしまいこんでいる可能性がある、などとのんびりして紅茶ティーパックとクランベリージュースを買って3時半ごろ帰ったのですが、……おや? 回収にむかったばあちゃんのへやには、父の分を盛っておいた皿とわりばししかない。 お盆もおはしも、おやつに添えたバームクーヘンの皿もない。 台所の流しにも、リビングのテーブル上にも、まったくない。 あれー?と首をひねったあと、あるとすればぜったいばあちゃんのへやだよなあと原点に立ち戻り、押入れの下段にうどんは手つかず、バームクーヘン一切れお残しの状態でしまいこまれていたところを発見しました。あ、父が正しかった。たしかにこれは「食いものがない」と電話をしてきていい。 今回の反省点:持っていったときばあちゃんが寝ていたので、いつも食事用に使っている折りたたみテーブルをださず、つねにでている卓の上に置いてきたこと。 それを踏まえての再現:自分らが家をでてすぐ、ばあちゃん目を覚ます→バームクーヘンを一切れ召しあがる→まだそれほどおなかはすいていないので、あとで食べようと思い「これは大事のもんや」と押入れにしまう→ふたたび寝る→父がやってきて「あんたぁ食うものはどこや」と質す→ばあちゃんのあたまから食事の行方が消えている以上、もうふたりにはみつけられない。 父の分が多めだったので、ふたりで分けあって食べたようです。これは自分のミス。まあぶっちゃけ、「!?」の事態にはたいてい原因があり、その原因は「うっかり」「てぬき」「やっつけ」であることがほとんどですので、気をぬいてはいけない。 いやあしかし、ポータブルトイレのなかから発見ということにはならなかったので、胸をなでおろしました。 8日(金) 停止中の自動運転エスカレータはおそろしい。なにってあの作動音が。最初の一吠えが。 作動音といえば自室のエアコンはなかなかうるさく、ゆうべ寒かったので朝へやがあったまっているようにタイマーセットして寝たら、めざまし鳴るまえに「こおおおおおおおおっ」という風の音で起きてしまった。ばあちゃんがあまり元気ないようで、きょうのディはおやすみ。きのうの昼ごはん失踪にショックをうけて……ではなく、正月づかれでしょうかね。そもそもきのうからよく寝ていた。 そんで自分は年末年始の食べづかれを回復させている途上なのですが、ものすごく単純な発見をしました。食う量がすくないと食事に時間がかからない、つまりその分の時間が自由になる。というわけで更新がとどこおりはじめたら野放図に食いはじめたんだと思ってください。 朝にはあったコインパーキングが、夜帰ってきたときには敷地だけになっていたのでびっくりした。でもそういえば、きのうも出入り口にビニールテープ(立ち入り禁止っぽいものではなく、ぽんぽん作るときに裂いていくようなうすいやつ。櫛を使うと時間短縮になるがやりすぎると短冊状ではなく糸状のふあふあしたものになってしまい、あまりよろしくない)が張ってあった気もする……もともと20年まえから「再開発予定地」で近年ようやく建物が壊されはじめたけれども時間の経過とともに招致するはずだった施設は駅向こうへいってしまい、とりあえず遊ばせておくよりはとパーキングになっていた場所……なのだと思いますが。なにか建つのかな。映画館ならいいのに。 9日(土) 自分の好きな別ジャンルの作家同士が交流あることを発見するとたいへんうれしい。ということで、小玉ユキのサイトで長嶋有の似顔絵を描いた、という記事をみたときうひょーいとなりましたが、『坂道のアポロン』第5巻の帯は長嶋有ですねうひょーい。ベクトル逆転の兆しと百合香嬢の裸足がみどころです。第6巻の表紙はここらでいよいよ重虎レディオ・ショウです。 つーか「長嶋有漫画化計画」なんてものをやっていたのか……! 高野文子が10年くらいかけて『ねたあとに』を漫画化するという話……、ではないようです。 10日(日) 今年は朝起きて夜寝るぜ。 そんなわけで休日ですが、朝いちばんの回で母と「キャピタリズム」鑑賞後、昼から友人たちとちょっと遅めの新年会。5分すぎても待ち合わせ場所にだれも現れないのでやや不安になって携帯みたら、全員遅刻の報がはいってた。つまり今年もいつもどおりってことだ。 一次会昼食。いちばん遅れた子から「半には着ける」と12:49にメールが届き、皆を一瞬混乱させる。 二次会カラオケ。ひとりここから参加。怪人ゾナーの謎を解けぬまま制限時間切れ。ふたり帰宅。 三次会飲み。べつにあまり飲まない。会計出してくれたおねいさんはかわいい働き者。 朝起きてたっぷり遊んで夜寝ます。 11日(月) 去年観にいった映画をもいっかい劇場で観てきましたが、すこし寝てしまった。もうしわけない。 あくまで自分比なのですが、最近ちょっと薄着してたので体が冷えてる気がします。いかんな、あったかくしてよく寝なくては。寝るといえば休日は24時間中16時間くらい寝るのが常でしたが、今年はなるだけ毎日朝起きて夜寝ます。とはきのうも書いたとおり。 ばあちゃんはともかく、父の生活ペースがどんどん遅く遅くずれこんでいるものですから、やっぱりいまの我が家に一家がそろって飯を食う場所はいらないと思う……。8〜9時起きる、10〜11時朝ごはん、3〜4時昼ごはん、9〜10時夜ごはん、のあいまにばあちゃんの世話もあるし、父の給仕までしていたら母はなにもできないので、このごろは膳だけ置いておくんですけど、これだとよく薬を飲みわすれてるのがめんどうくさいところ。べつに食後に飲まなくてもいい薬なんで、起きたらすぐ飲む、午後になったら飲む、夕方になったら飲む、でいいと思うんですが、本人が「食後に飲む」と思い定めているのでやっぱりめんどうくさい。そもそも起きてから飯食うまでに時間がかかるのは体の動きが悪いからでもあるので、起床したら飲めばいい。ここらへんを今度の通院で先生から言ってもらって、その場で父にメモとってもらおうかと思います。つーかたぶん「書いとけ」といわれるので自分が書くことになるんでしょうけど。 この休日の2日間は、「休みの日どのくらい動けるか」という今年のロールモデルになりそうな出来でござんした。映画館では寝たけど。帰ってきてからも寝たけど。23時を待たずいまから寝るけど。 12日(火) 日中は雪の予報ですが、朝の寒さはさほどでもなく。でも薄着(自分比)を反省してみしみし着る。みっしりしすぎると肩が凝る。そして外気温が低いほど、職場の空調ははりきって暑い。 体温調節に適した服といえばやっぱりはおりものになるんですけど、自分はカーディガンがあんまり好きじゃないらしいと近年ようやく気づいた次第です。道理で着込んだり薄着しすぎたり、いろいろうまくいかないはずだよ。なのでおととしあたりから、上に重ねるのでなく下にハラマキを仕込むことにしているのです。体幹をあたためれば四肢をぴっちり重ねて包まなくてもだいじょうぶだ。しかし母にはフレンチスリーブやキャミタイプのあったかインナーを「『あったか』なのに袖がないって!」と見咎められる。 職場では自分用のキャビネットをいただいたのですけれども、うちのチームは割り当てブースにきちきちはまりこんでいるので、デスク下にキャビネを置いてしまうといすがはいらない。ので、業務資料のはいった窓際の下に仮置きしており、まだ私物らしきものはなにもいれておりません。とりあえずよくシャー芯が欠乏するので最終兵器えんぴつを忍ばせておこうかと思います。 帰るころにはなにも降っていないんじゃないかなと思いましたが、雪ではなくけっきょく雨で。すごくまばらなんだけれども重ために降っていて、たしかにあとちょっと寒かったら雪だったのかも。 13日(水) 夜中にぞざーっと雨の音がしていて、よう降ってるなと思っていたら、あれ、霙……? けさ起きたら公園の芝生は雪とはいえない、霜でもない、とりあえず白く凍ったものに覆われておりました。 さて、父の通院日。何分の直通に乗るからねとたびたび声をかけていたので気ぜわしくなったのか、かなり余裕をもった時間に「よし、もう行くぞ」と宣言し、15分かけて玄関から出てゆきました。靴履くのに時間かかるの。たぶんそれでちょうどいい。で、自転車つかって駅へ向かう父をあとから歩いて追いかけ駅で合流、ということになるわけなんですが(ふたりでタクシー使うとわたしが駅につくまででもう疲弊する)(おまけに金かかる)、路面がけっこう凍結していて滑ります。あぶねーな、途中ですっころんでるところ回収しなきゃいけないかしら、と心配したんですが、ぶじ改札で落ちあえました。 しかしなにやら人が多くて不穏だぞ? 電光掲示板には「倒木の影響で上下線ともに遅れがでています」のお報せが流れており、まあとりあえず来た電車に乗っちゃおうぜと改札を通ってすぐ、こんどは「倒木と衝突した影響で上下線とも運転を見合わせております」とアナウンスが流れる。衝突て。それはひょっとしたら1時間くらい動かないのでは。そうこうしているうちに下り電車が到着し、この駅で運転を見合わせますという放送、さらに「現在の状況といたしましては、駅員が現場に急行しております」「バスでの振り替え輸送を行いますが、何分までバスはありません」とつづく。あー……。こりゃもう、帰ったほうがいいや。 水曜は午前までの診療だし、あしたも自分は休みだし、帰ろうね、といったものの、自分は定期だが父はSuicaで改札通っちゃったよ。そして改札に出てきている駅員さんは、輸送バスの券なのかなんなのかを配布するのにいそがしそうだ。これもうちょい待てば改札オープンにしちゃうよな、と待ってみるも、利用客が増えるばかりでいっこうにその兆しがみえない、窓口に並んだほうがいいのかな?と改札からでたがる父をひっぱっていったところで、さきほどの駅員さんが「ちょっと××(名前)、改札事故フリーにして!」と悲鳴のように窓口へ呼びかけ、ちょいしたら「改札をSuicaで通ったお客様、そのまま改札機で処理できますのでお通りください」とアナウンスが流れました。そうか、あれ事故フリーっつうのか。 やれやれと思っていたら父が「そういえば自転車置き場で金払ってない」とかいいだすので、なにしてくれるんだといっしょに行ったところ、2人いた係の人から口々に「あ、払っていただきましたよ」「ちゃんと自分が行って札もつけておきましたから」といわれる。どうも、本来入り口で料金を払い札をつけて入場、のはずが、定期利用者とおなじように人がいない出口方面からはいり入り口で料金を渡した、というところ? そういえば以前も病院の待合室で「自転車のかぎがない」といいだしたんで、母に電話して合鍵を駐輪場の人にあずけておいてもらったことがありました。おぼえられてるのかも。まあちゃんと払ってたのならよかった。 自分が歩くのに合わせてふらふら運転していたので、いいから先行っちゃってよと別れたのですが、結局自分のがはやく家につきましたよ。おまけに木の枝ぶらさげて帰ってきましたよ。どっから折ってきたんだ! 他家の庭先じゃなかろうなと問いつめると、母をさして「おまえがいたところだよ」というので、図書館? 図書館なの? 結局図書館の植え込みとかではなく、その近所にある林の低木からということらしいのですが、うーん……。つーかその枝をどうするんだ、家のなか飾るのか。やめてけろ。 そんなわけで外出してないのに気づかれした1日でした。あした仕切りなおして病院だしな。もう倒木がありませんように。 14日(木) 倒木はありませんでしたが、寝台特急の待ち合わせを行ったとかで5分遅延していたぜ。ともあれ本日ぶじに父の通院のつきそいをすませました。ちなみにばあちゃんの通院日でもあり、そちらは母が。娘は父を南の病院に、母は姑を北の病院に、それぞれつれていきましたとさ。おしまい。 まあほんとうに、本人たちの体調にも投薬にも特別な変化はないので「つれていきました、おしまい」なわけですが、せっかく都内まで出てきてるんだからこの機を利用すればいいじゃないということで、帰りにシネスイッチ銀座に寄りました。もちろん父とは病院の最寄り駅でお別れです。うん、いずれひとりで帰らせたらどっかで事故る日がくるだろうと思うんだけれども、まだだいじょうぶだよ。そこまで症状進行してるころには地元に転院している予定だよ。 16日公開の「シャネル&ストラヴィンスキー」ポスターをはふーんと通りすぎてから数歩戻って二度見した。ちょ、マッツが出るんかい! ストラヴィンスキーの「春の祭典」といえばあれですよね、ニジンスキー振り付けの「歯でも痛いのか」と野次を飛ばされたっつう(自分のバレエ知識はすべて山岸凉子です)。おおう、「誰がため」観にゆけないようと嘆いていたけども、こっちでマッツを鑑賞しようじゃないか。なんでマッツ・ミケルセンの名をみかけるたびにこんなにきゃっきゃするのかというと、すべてはトリスタンのいたぶられっぷりがいけない。どうか「キング・アーサー」出演の事実をキャリアから抹消しないでいただきたい。 鑑賞してきたのは「戦場でワルツを」です。非常にパーソナルな作品なんですけど、なんかこう、いろいろと……感想書いていると受け手のなにかもひきずりだされそうな。 15日(金) こないだ母がAmazonで洋楽CDをぽちしたとき送料かかっちゃうというので、ついでをたのんで本日おかざき真里と田中鈴木の新刊があわせて到着。母の購入履歴がカオスになりました。 おかざき真里は『サプリ』番外を数編載せたら、ひとつき?空けてもう新連載とかいってた気がするのですが、自分はまだ梨木香歩『からくりからくさ』コミカライズをあきらめていないぜ。ってここでつぶやくだけなんですけれども。女子の共同体、異物としての男、それらを共通項にくくりあげるだけではなく、ただもう単純に、あの世界の植物とか織物とか、このひとの画(え)でみてみたい。 田中鈴木は作画が乱れているのがちょっと気になるけれども(いつものあの校舎のことではなく)、このやっつけ感ただようゆるさで10巻くらい続けばいい。この方面の需要が、結局は作家人気に終始してしまうのがBLの限界なんだろうか。いやいや限界突破すればいい。というか「ラブコメ」の需要がびみょうってどういうことだ。エロを一部の少女漫画が担ってくれるのなら、BL漫画はもっと自在になっていいはず。とかいいつつ正直一次創作のBLにほとんど食指が動かないので現状をよく知りませぬ。でも何年経ってもその手の雑誌の表紙は「どうしてこうなの?」という方向へ突っ走りつづけている。気がする。 ほんとはね、カナダ選手権男子SP滑走順がなんだかふしぎで、そういうことを書いていたらだんだんチャントム!になってきて、というか全米選手権だってあるし今週末いかに平らかにすごせばいいのか皆目わからないのである。 16日(土) チャーントムオブジアイスイズナーウ、インサイドマイハーったたーったたー、ちゃららららーらー、ったったーん。心は平らかですよ。「アサリを買ったとき」ってなにかと思ったら「明日に向かって撃て」だった、きょうの空耳アワー。北米から気をそらすためではないですけれども、仕事帰りに「パブリック・エネミーズ」を観てきましたよ。それはそれとしてチャントムとか。アボットとか。マバヌーザディとか。つうかもう女子女子、滑走順すらまだ出てないのはなんなの、コーエン大作戦なの。いいえ、わたしの心は平らかです。 セキュリティカードに権限が追加されて、いままで入れなかったところもオープンになったわけですが、それでいちばんうれしかったのは清掃の人にカードを渡せるようになることだよ。土曜なぞとくに、やたらはやく職場に着いてしまうものだから、入り口で清掃員さんが待っているまえを横切って「おはようございます……」と歯切れ悪く出入りしたものよ。一度ならず「あの、掃除の……」と声をかけられたのだけど、「す、すみません、自分はあの、ちょっと」としかいえなかったのよ。さあいまのわたしならその扉をあけてあげられる! と思って2週めですが、いまだ機会に恵まれません。おかしいな、なにもできなかったときにはあんなに遭遇していたのに。ところで自分も将来的にこういうビル清掃などで収入を継続できればなと思うのですが、ああいうのってまずどこかに登録するのかしら。 北米が燃えている(はず)ですが、あすも予定があるので寝ます。 17日(日) 「かいじゅうたちのいるところ」観てきたぞー。 そして監督とキャスティングをきいた時点で勝ったも同然な「インビクタス」の予告篇がながれました。まさしく勝ったも同然。曲がとてもかっこよかったので帰ってからサントラ情報調べたら、Overtone という南アのボーカルグループが参加しているみたい。米国Amazonでジャケットをみると、黒人のみで構成されているグループではないようなので、そこらへんが映画とも調和しているのかな。もともとあかるくない方面なので、Overtone アーンド Yollandi Nortjie って書かれてもそれがどういう情報なのかさっぱりわかりませんの。とりあえず、レディスミス・ブラック・マンバーゾでなかったことだけは判明した。 うちの車、一週間放置したら機嫌を損ねるのですけれども、きょうは乗れなかったのでつぎのおやすみがちょい不安。 18日(月) ブラック・マンバーゾってブラック・マンバの複数形とかだったりする? 数日まえから鼻づまり&水っ洟がつづくので、かぜをひきかけているのだろうか、いかんいかんと思っていましたが、これなんかのアレルギーだろうか。くしゃみも出るし目もかゆいよ。ひとまず背中(両の肩甲骨のあいだ)にホッカイロ貼りつけて出勤したよ。からだをあっためて、あまり食べずによく寝れば、たいていの不調は治るはず。しかしきょうは夕方からあたまが痛くなってきた。デスクワークで脚がむくんだりするので、いつもは昼休みにビルの外まで出て本屋さんまで歩いてみたり、せめて1階のコンビニにいってみたり、ごくささやかではあるけども意識的に動いているのですが、きょうは朝のうちに昼ごはんを買っておいたこともあり、いちども外の空気を吸っていなかった。たぶん頭痛はそれが原因だ。 それはそれとしてやっぱりJSportsPlusとかに加入したほうがいいんじゃないかしら。いまからはいればユーロには間にあうんじゃないかしら。シュルタイスの王子SP&狂気FSをもいちどテレビ画面で観ておくべきじゃないかしら。というか全米男子……! 観る! 観せろ! 金払うから今夜から観せろ! というわけで北米は燃えております。アボットとチャンはベストを出せれば五輪で宇宙人への挑戦権を獲得する、かもしれない。(高橋とジュベールはすでにエントリーされています)(ベ ル ネ ル ……!) 最近いろいろはみだしすぎているので反省する。 19日(火) やっぱ昼にてくてくお外にでると体調が保てるのかな、と思った1日。ただしきょうはあったかい日でしたので、寒い日だと逆効果かも。鼻水やっぱでるし。あすの予定との兼ね合いで家帰ってから車の散歩を敢行しました。いまちょう眠いのでひとまずおぼえがき。 ・こどものとも年少版2010年2月号、高野文子作・絵『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』。 ・『からくりからくさ』平成21年11月20日第22刷では「紀久」→「与希子」に誤植修正済。何刷からだ。 ・リリエンタール。 ・誉めて遣わす。 ・虫が。 ところでJSportsPlusに加入したよ! 20日(水) きのうのメモは本気で寝言だな。ここ何年かジャンプはネウロしかちゃんと読んでいなくて、もういいかなーと思っていたらリリエンタールがはじまって、最近すみずみまで読んでみたらトリコがおもしろいです。ということを書きたかった気がしますがどう読んでもH×Hだ。 きょうは「誰がため」を母と時間差攻撃で鑑賞してきました。母:ばあちゃんを9:40ごろ送りだしたのち、13:20の回をみる。自分:10:30の回をみてから、ばあちゃんを16:40ごろお迎えする。ディサービスの送迎時間と渋谷までの往復をかんがえると、ふたりでいっしょの回をみることはできなかったので。ところで自分はちょっとおそく出発してしまって、おまけに劇場場所をいまいち把握していなかったため、母に「やっべ、みつからねんだけど」と連絡するはめになりました。うーんと、こないだのシネスイッチはさすがにA10から出さえすればすぐだからおぼえてたんだけどな。ここ進んで、ここ曲がって、そこだろ? と思っていたのですが、正解はここ進んでここ曲がったあと、もいっちょ曲がって、そこでした。 母はきちんとよゆうをもって渋谷に到着して、だめもとで入ってみた2軒めの本屋でぶじ高野文子の絵本を購入。自分は帰りに市川春子『虫と歌』買いました。 帰宅途中で思いがけず幼なじみから連絡があり、へやにあがってもらってばあちゃんの用事をするあいだは放置したりしつつ、3時間ほどたるたると、なんだろう、恋愛相談か。いやふたりのあいだの恋愛自体うまくいっているようなんだが、まるで10代の女子生徒のような、いまだに家で「娘」をやっている身の上ならではの不自由さとか。彼女はフルタイムで働いているのだし、家をでる手もあるんですけどね。 まあ自分もいいかげん「道が分からないよう」と母に助けを求める齢ではないよな。十八になったとき、「三十までは家にいていい」(逆にいうと三十になったら家をでなくてはならない)という話をしていましたが、現状「家族」の運営はいまの構成が最適だと思うので、たぶんしばらくこのままで。 21日(木) 職場の喫煙所の自販機にコーンスープがありまして。夕方ちかく、なんとなくおなかがさみしくなってくると、70円のそれを買ってきてほくほくと飲みます。きょうは朝も昼も飲んだので3杯も飲みました。 ところでときどき、ブース内でものすごくいいにおいがすることがあるんです。きょうもふわんとただよってきたので、それが大好きな自分は即座に反応し、ついつぶやきました。「ポップコーンのにおいがする」と。 「え、そのコーンスープじゃね?」といわれてはじめて気づいた、そういやどちらもトウモロコシ。あの「できたてあつあつポップコーン」のこうばしいにおいの正体は、このコーンスープであったのか。いやでもそういわれて手のなかのカップをみつめてみるけど、さっきのあの香りはしてこないんだ。コーンスープとポップコーンじゃ、あきらかににおいがちがうと思うんだ。でもだれかブース内でポップコーン食べてるはずもないので、つまりはこのコーンスープが大元だとしか考えられないのだけれども、つくづくながめて飲んで嗅いでも、これはコーンスープ以外のなにものでもないんだ。あのありありとなまなましい、ポップコーンの存在感はどこにもない、ただのコーンスープなんだ。ふしぎ。 それはそうといま夜10時の、20分をまわったところでございますが、これから寝ます。できれば3時、もしくは4時に起きて、ヨーロッパ選手権男子FSの生放送をできうるかぎり観戦する。そして出勤する。 22日(金) 3時半に起床しました。 ・シュルタイス、演技終盤でなぞの電波途絶。 ・前振りもフォローもなく挿入されたランビエルのSP映像。 ・いきなり映るFSゴッドファーザー衣装のベルネル。 というわけで未明からたいへんいそがしい心の動きを体験しましたが、6時15分にまるまると満足して7時まで仮眠、そして出勤して計3人に「ランビエル」「ランビエル」「シュルタイス」と一方的にしゃべくった1日でした。いえ、ほんとうならば上記にくわえて「コンテスティ」「コンテスティ」「ポンセロ」「ベルントソン」「ベルネル」「ベルネル」「ベルネル」「ベルネル」「ジュベール」「ベルネル」になっていたくらいなんですが、ほら興味ない人にはぎりぎり「プルシェンコ」が通じるかなってくらいじゃないですか、だからおさえてみた。それでいて「シュルタイス」はきっとだれも知らないという安心感でひたすら垂れ流してきた。 帰りに「オーシャンズ」観てきたのでまたもやちょう眠い。ジャック・ペランは「霧笛」を撮ればいい。 23日(土) ひさしぶりに寝坊してみた休日。そしてひさしぶりにちょっと食いすぎたかも……けぷ。 須賀しのぶの短篇めあてで購入した「papyrus vol.28」のインタビュー掲載で気になった市川春子ですが、『虫と歌』読了の感想なんかちょろっと書いてみますと。とてもよくできたまがいもの、の気がなきにしもあらずなのだけれど、2009年12月雑誌発表の「日下兄妹」はほんものになっていると思うし、そもそもまがいものがきらいじゃないので、数年後の2冊め作品集をたのしみに待ちたい。 なにを基準に自分が「真贋」の線をひいているのかが言語化しにくいんですが、なんにしても「足りない」という意味ではなく、「過剰」という印象。自ら上記インタビューで「虫と歌」執筆時「参考書みたいな感じで」と挙げていた高野文子と比較するより、清原なつのと比較すると、それが明確になるような気がする。清原なつのは描いているのに存在しなくて、市川春子は描いてないのに存在する、そういう要素。 睡眠不足から自分を救出するためにオンラインリザルトにとどめてもう寝ようと思いますけど、あれ、ポイキオさん棄権したの? 24日(日) 全米女子FS生放送をきゃあきゃあぎゃおぎゃおとわめきながら鑑賞して午前中は過ぎゆきました。昨夜の欧州女子FSでもやってたらいまごろ生きてない。26日は全米男子の再放送を観て気絶する予定です。 午後からは往復で車の散歩もこなせるモールへ、「Dr.パルナサスの鏡」を観にゆきました。プログラム購入したらアンドリュー・ガーフィルドの待機作品としてキーラ・ナイトレイ共演の”Never Let Me Go”(10)って……、あわあわと検索したら、去年3月?4月?にはすでに発表があったんですね。はあああ。自分はちょうど『わたしを離さないで』と『贖罪』を同時期に読み、翌年映画「つぐない」が公開されたので、キーラはまあなんというか狙いうちだね(意味不明)。ぶっちゃけると『わたしを離さないで』の感動はあとに手にした『贖罪』に読んだ事実ごと記憶がふっとばされて、しばらく帰ってこなかったんだけどね! やはりきのう食いすぎたので、胃がうまく「満腹」を認識できなくなっている。つまりちょっと食欲が野放図に解きはなたれつつあるというか……あああ。しかしこのまま食べてたらあすの朝ろくなことにならんぞ。というわけではやめに寝よう、そうしよう。 25日(月) しまった、なにもしてないのに日付をこえてしまった。なにもしてないっていうかやはり漫画は時間をかけて休みの日に読むべきである。 山岸凉子スペシャルセレクション第1巻『わたしの人形は良い人形』内の「白眼子」をはじめて読みました。えらい感動作です。びっくりです。ところで第2巻『汐の声』は「天鳥船」「八百比丘尼」「蛭子」を収録という思いだすだに吐きそうなセレクションです。全6巻ということですが、どういうスペシャルなのかといえば、いまんとこそういうスペシャル。 そして萩尾望都『スフィンクス ここではないどこか2』を遅ればせながら。これはもうやっぱりカバーイラストの逆版にふれないわけにはいくまい。表紙に上半身をもってくるための措置であるとはいえ、「絵を左右反転させていいですか?」というのはかーなーり暴挙であるはずなのだけれど、そもそも逆版で刷られても正位置と遜色ない絵を描ける漫画家が何人存在するのかって話だ。自分にとって出会ったときから「昔から描いてる作家さん」であり、それはとりもなおさず「昔の絵柄」とイコールであったわけで、正直かなり最近まで強く意識したことはなかったのだけど、じっさい 評価が確立した以後、このとんでもない画力については意外と言及されてない気がする。どのコマを取り出しても、一枚絵として鑑賞に耐えうるポテンシャルがあるので、ものすごい密度なわけです。 そんなこんなで、あっというまに時間がなくなったの。 26日(火) あしたおやすみなので、気絶するのはあしたにしようと思い、録画した全米男子再放送をみていないわけですが、ひとまず五輪が終わるまでこの場では黙りたいと思います。まる。べるねる。 というわけで時間をつくったつもりでしたが、またもやなにもしないうちに日付が変わろうとしているよ。たぶんあたまがけっこう仕事に集中しているのだけと思うけれども、去年が「仕事のあいまにやりたいこと」の結果、「なにもしてねえよ!」になってしまったので、今年は「やりたいことのあいまに仕事」に切り替えていくつもりなのです。したいことだけして生きてきた。やりたいことしかやらずに生きていく。 しかし仕事のほうも今年にはいってやれることがふえたので、俄然やりたいことになってきたり、うーむ「仕事だから苦手なものを」とこの業種を選んだ意味がないぞ。まあいいや、バランスとっていこう。 27日(水) ひさしぶりに24時間中16時間くらい寝ちゃった休日。午後3時くらいから父がTVのある居間に腰をすえてしまったので、気絶するには時間が足らんかった。男子SPの要素は、「ステップシークエンス任意の2種類」ではなくて「ステップシークエンス任意の2種類、もしくはステップシークエンス任意の1種類とスプレットイーグル」にすればいいのに。(五輪終わるまで黙るといわなかったかな) ここ数日ちょっと生活リズムが崩れぎみかなーというところで、たぶん原因は夕食の食べすぎなのです。ほっとくと体調もわるくなるので、気をつけなくては。もう日付もかわったというのにカレーが食べたい。食べたがっているのは舌か脳か、胃でないのはたしかなのですが、どうしようかな。寝ればいいんだな。 28日(木) てきめんに体調不良、の一歩手前。いえ、きのう夜中にカレー食べたりはさすがにしてませんけど。結局まだまだ、「食べないほうが楽」に自分が慣れていないんだな。だって食うの大好きだもの。食うのしあわせだもの。だからつい、べつに食べたくなくても食べてみてしまうのだな。そこにしあわせはないというのに。ああ。 朝はいろいろと複合技で、乗った電車が30分遅れで職場の最寄駅につきました。一部線路を共有しているのがなんだかしら遅れていて、自分が乗った線は3つさきのターミナル駅で「お客様の荷挟まり(ニハサマリ)」があったため安全確認を行いあいだがつまってしまって、そのターミナル駅で別の線に乗りかえても職場には着けるんだがそっちは信号機故障の影響で「六割運転」になってた。ところでときどき、「踏み切りで異常な音を感知した」や「危険信号がハッポウされた」などといってますが、だれが感知したの?とか、そのハッポウってどういう字をあてるの?とか、はかない疑問がわいてはきえてゆく。 その職場の最寄駅ですが、なんかいま塗り替え?工事をおこなっていて、ふだん鉄骨とガラスがなかなかかっこよく組みあわされた天井をみあげても、のっぺりと足場の裏(底?)が見えるのみ。ぜひあの場にあがってみたいのですが、と上を向きながら歩いていく。しかしきょうの帰り、ふと視線を下に転じると、ダウンジャケットがもさっと落ちていて、おや風が強いのに飛ばないなと思ったら中味(子ども)がはいってた。離れたところからお母さんが「もーそんなところで寝ないの!」と声をあげたら、そのダウンジャケット(推定・兄)は立ちあがったのですが、こんどはお母さんのそばにいたダウンジャケット(推定・弟)がぺそっとはいつくばり、お母さんたいへん。路面はつめたいだろうに、元気だな。 ていうか四大陸選手権ちゃんと放送しろよ!(五輪まで黙ると以下略) 29日(金) おお諸君、ちょいとしたミスだ。わりと早めにあがれるはずが、集計が合わなくてあららと。みんなで考え、原因が判明し、しかし都合があって30分しないと確認できない、というところでちょいと一服しにいきました。 ロッカー室に行ったらおなじ列で帰り支度をしているらしきふたりが盛りあがりをみせており、聞くともなしに財布をだしていたのですけれど、「まさかこの話題できる人がいるなんて!」「ほんとですね!」と飛びこんできた固有名詞に、「あの、いれてもらっていいですか」と口をはさまずにいられなかったぜ。しかしおふたりはあがるところだし、自分はまだ仕事が残っているし、ぶっちゃけ仕事のあと映画観る予定だし、ってことで、でも数分は話していたかな。さらに当初の目的だった財布と携帯を出して喫煙所に向かう途中、母上からのメールに目をむいて、みんなのもとにつくやいなや「すみません攻殻機動隊の話題でもりあがってまして、あとサリンジャーが死んだそうです」といい、全身全霊で「なんのおはなし?」というリアクションをもらいました。いや、話題としてはひとつながりでOKではないですか、攻殻とサリンジャー。 その後ぶじ集計が合い、おつかれさまでしたと退勤、その足で「ラブリー・ボーン」鑑賞しました。 ところで本日の集計よりも、あすの出勤人数が足りないかもしれないことのほうがたいへんかもしれない。自分はおやすみですが、ぶっちゃけ朝から職場の駅まで出かけてる予定なんで、場合によってはそのあと顔をだすかも。 30日(土) 朝からシネコンに足を運びましたが、チケット売り場がなかなか混みあっていた。予告篇とかはじまってから入場することになりそうだなーと列に並ぶと、すぐうしろに小学六年生の女子が2名つきました。なんで小学生六年生とわかったかといえば、ひとりが「うちら小六だし」「いやほんとだって、小六なんだし」といってたので。なんで「ほんとだ」とエクスキューズがはいったのかは知らぬ。 その小六女子、ひとりはあいづちを打つばかりなんですが、われら小学六年生と主張したほうの子がいうことには「これぜんぶパラじゃない?」「パラノーマルじゃない?」「ぜったいそうだよ、公開初日だし」「サヨナライツカもいるかもしれないけど、どうするぜんぶパラノーマルだったら」ということで、そうだねきみたちのまえの女も「パラノーマル・アクティビティ」観にきたんだよ。でもよくみなよ親子連れもきてるだろう、あれはきっと「オーシャンズ」とか「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」なんじゃない? などと思っておりましたら、「ぜったいみんなパラノーマルだ」「ムカつく」「ぜったいそうだ、あームカつく」といいだしたので、なななななにが!?と怯える。 んで結局、そのふたり連れも「パラノーマル・アクティビテイ」目当てだったので、「席がなくなったらどうしよう」という思いが「ムカつく」ということばで表出したようです。若い子が毒づいてるとおねいちゃんびくびくしちゃうよ。ぶじ初回を観られてよかったね。「どうする今夜眠れなかったら!」といってましたが、そのあと仲良く雑貨屋さんでおかいものしているところもみかけました。よかったね、こわい夢みないようにね。 ちなみにきのう観た「ラブリー・ボーン」のがこわかったよ。 31日(日) 年末年始でぽくぽくと肥えた身を、一ヶ月かけて最適化しつつあると自負していたのですが、お昼ごはんもっていったさきでばあちゃんに「さいきん顔がふっくらしてきたなあ」といわれてしまいました。ばあちゃんの発言なんで(「大きくなったなあ」と同レベルの実のないことば)気にしなーい。しかし油断もしなーい。えーっと、きのうきょうとポテチ食べちゃったよ。ひさしぶりだからうまかったよ。 夏のおわりの秋の買いものと、冬のおわりの春の買いものは、まあどちらも物欲がたぎってしょうがないものでございます。去年はおようふくを買う月を設定し、その月以外はお買いものしないということでやってみたのですが、結果としては使える月にすべてを使いきってべつに節約にはならんかった。予算という概念を身につけろ自分。 そういえば「賢い犬リリエンタール」があと2週で打ち切りが決定、作者コメントで「ラスト1週はウィルバーとローライズ・ロンリー・ロン毛が出てくる話を書きます」といっていた夢をみました。こわい。 |
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