2011年8月


1日(月)
ご無沙汰しております。今月で三十です。三十までには適正体重にしておきたかったのに、やや過剰。ややっつうか、その後の変動幅(おもに+方向の)を2〜3sと見積もって、適正体重やや欠ける程度にしておきたかったので、やややや過剰。「痩せる必要なくない?」といってくれた同僚が、ぽろっとこぼれた目標値をきいて「つうことはそれ以上あるの?」と目をむき、てのひらを返して「痩せろ痩せろ」と激励してくれたのですが、うむ。しかたないのできょうも夕食後にポテチを食ってほろ酔いサワーを飲むのです。

過剰なのは摂取量であることはあきらかで、適正な量を摂っていればもうちょい最適化されていたはずなん、です、けど、ねー。ザ・カクテルバーも復刻してたし。甘いんだなあれ。うまうま。

さていろいろと、家族運営では変化がありました。いちばんでかいのは、六月にいきなり「転職したから」といって家に帰ってきた兄です。当初は「いま帰ってきたらだれかが死ぬまで出て行けないから、むしろ近くにへやをかりてはどうか」と思っていたのですが、2ヶ月経過しまして、うん、率直にいって、助かった。死なずにすんだ。主たる被介護者が祖母から父へ移りつつある現状は、母が介護を終えた友人から受けた「もう無理なんだからね、あなた無理してるんだからね、先送りにしてるだけなんだからね、まわりが言わないと気づかないからいうけど、あなたがいま死んだらお子さんがぜんぶひっかぶるんだからね」という叱咤がまこと的確なんじゃないでしょうか。

そんなわけで「被介護者AとBがおり、せめてAを施設に預けるなりしてBのみの介護にしたいが、なんでAがそんなとこ行かなきゃいけないんだとBが許さない(認知症につき必要性理解が不能)」という状態は依然変わらず。これ解決策は「A&Bがそろって施設入り」しかないのだと思います。

兄が家にいることで介護の心的負担は分散されましたが、この2ヶ月だけでもかなり父の状態が悪く、父の状態が悪いってことは母に対する態度が悪いってこととほぼイコールなわけで、くっそう病気だからって語彙がないからってあたま悪いからってワンパターンな暴言吐きやがってこの男はっつー感じで、なんともはやはや。

とりあえず、そういうことどもとか、関係ないことどもとか、またつらつら書いてゆきまする。


2日(火)
ホルモン焼きというものを食べたことがありません。きょうも機会はあったのだけれどけっきょく食べずじまい。ホルモンってそもそも「ホルモンバランス」「男性/女性ホルモン」等の文脈で語られるもやっとした印象のもので、食べものではない気がするのですが、きょうのお店ではカッコ書きで(大腸)とか(小腸)とか(直腸)とか、あれ直腸はあったかな、まあとにかく、そんなん書かれていました。鳥のホルモン(腸)がなかったのは、卵産むところといっしょだから? なにが「だから?」か分かりませんが。避難用梯子の会社名だか商品名だかが「オリロー」だったのがちょっとくすぐられた夜。
 
登場人物の低脳さに起因するディスコミュニケーション、というのはたいへん鼻につくのですが、これはあたまが足りないのではなくことばもしくは経験値もしくは謙虚さが足りていないんだなということで、水城せとなの『脳内ポイズンベリー』がおもしろかったです。水城せとなといえば、高校のとき『同棲愛』の最終回付近と『アレグロ・アジタート』を読んで、特に後者のが印象的だったか、いま思い返せば「切れ味はないけど毒がある」という感じで、ちょっとひっかかる作者さんではありました。んでさいきんフラワーズに『失恋ショコラティエ』が連載されるようになったわけですが、これをエンタテイメントとして読み解く文法を自分が持っていないようで、なんだかとっても、わけがーわからないー。しかし『脳内ポイズン〜』のほうはたのしいです。3巻くらいで完結してほしい。「みずき」じゃなくて「みずしろ」だったのか。

今週は平日2連休なので、1日はちょっとおでかけしたいー。


3日(水)
おとなりの市でやっている展覧会に足を運んだのですが、会場の最寄駅に着いたら思いきりよく雨。驟雨と呼ぶのか、どうもいきなり降ってきた態で、そのうちやむだろうからと傘を持ちつつも出て行くのを見合わせているらしき人が多かったですが、自分は帰り時間が決まっているのでええいと折りたたみ傘で出撃。そしたらどんどん風もでてきてひどくなりやがんの。

歩道もじゃぶじゃぶな感じになってて、かろうじて点字ブロックのでっぱってる部分が浸っていない風。なので申し訳ないですがその上をてってと走ったり、ときどき店の軒先で小休止いれたりして目的地へたどりつきました。会場入りのまえにできるだけ水気をぬぐう。しかるのち乾いた上着を着たいところですが大判のスカーフしか持ってきてなかったので、そのスカーフの角を結んで腕を通してしのぐ。1時間ほどで出てきましたが、まだかるーく降ってた。5分でやみそうな激しさだったのにな。しかし節電とはもうしましても、やはり展覧会場は寒うございますね。展示品の保管管理上もあるんだろうけど。随所に座ってる職員の方、みんながっつり防寒仕様だもんな。

遅めのランチを摂ってちょっと買いものしたら、財布に札がなくなったのですが、まあもう帰るだけだべーと自動改札機にSuicaをかざしたらチャージ不足でりんごんりんごん鳴らされた。100円玉で1000円あったはずだとじゃかじゃかいれていったら50円玉が混じっていたらしく1050円で1000円チャージ、50円が10円玉で戻ってくるという憂き目にあいましたが、うむ、やはり札は残しておくべきだよな、危機管理上。

そんで帰宅したら父が濡れ縁で動けなくなっていましたが、たぶん近所のスーパーに花を買いにいく、という意味のことをいっていたので、ひとまず玄関で靴を履きはじめたあたりでじわじわと。「じゃあいっしょに行きましょー」「でもばあちゃんがディから帰ってくるまで待ちましょー」「そのあいだに夕方の薬をのみましょー」「ゆうべの服のままなので着替えましょー」で、着替えの最中ばあちゃんが帰ってきたのでそちらの用事もして、このまま母が仕事から帰るまで持ちこたえたらうやむやになるであろうと願っていたのですが「よし、行くか」と言われてしまったので、ここで最終の「ごめんなさいお父様、あたくしなんだか頭痛がしてきておでかけできないわ」を発動し外出阻止を完了す。

なんかよくさー、認知症のひとの言動を否定せず合わせてあげていっしょに行動して納得させてあげてっていうけどさー、それが結果的に患者の気持ちを落ち着かせ介護者も楽になるっていう「北風と太陽」なお話だってことは分かるんだけどさー、太陽やるほど忍耐ないのよ。あと太陽やると父の場合図に乗る、と表現してもいいかんじになることが分かってきたので、北風。おだやかに北風。

ユニクロがサラファインのとなりにヒートテックを展開する時季になったようです。もうちょいしたら秋物おかいものをうきうきしていると思われ。マスキングテープも新作でるし。


9日(火)
今年の夏はあまり蝉の声をきかないと思っていたら本日ただいま日付が変わらんとする夜の夜中にじょわじょわうるさいでござる。世のなかまとめて一週間なかんじで先週の木曜からまとめてみました。

4日木曜、母がばあちゃんのつきそいで病院へ。持病のほうではなく、先日腫れた左腕の経過のことで、いちおう整形外科。これはもともとショートステイ前に「ひねった」と自己申告があり、その場では特別に痛がるふうもなく、見た目もふつうだったのでひとまずステイに送り出したら、2日めになって痛みがひどくなったとのことで病院に行くことになったもの。母が職場の昼休みにいったん家にもどったらいるはずのないばあちゃんがリビングに鎮座ましましていて血の凍る思いをしたという夏のホラー。ちょっとまえに利用している施設の経営主が変わったんですけど、どうも我が家の状況のひきつぎがうまくいってなかったらしく、施設の方が母の携帯電話ではなく家に連絡をいれてしまって、病院のつきそいを家族についてもらって大したことなければまたショートステイに戻してくれるつもりだったようなんですが、電話には父がでたので、そりゃあもうはやく家に連れ帰ってくれということで、なんだかそうなってしまったらしい。そして腕の痛みは結局ステイ先で貼ってくれた湿布のせいらしかったけれど、ばあちゃんはやはりステイ中にはってもらった湿布でものすごくかぶれたことがあって、その情報がどっかでぬけたらしい。しかし察するに痛い痛い痛いから湿布をはってくれと騒いだんでないか。まあそんなんで病院行ったら骨折はなしですねということで処置らしき処置もせずおわったんだけどその晩に患部がえらい熱持って腫れてきて、いや折れてるだろこれいっちゃってるだろと翌日べつの病院にいったら「ああこれは骨折だと思いますよお」といった医師がレントゲン写真をみて「……べつにどこも折れてないですね」とびっくりした結果で、ほんとうに、ただ単に、湿布でかぶれたのがきっかけらしかった。

5日金曜、トイレのドアの新調の相談に業者さんがやってきたそばから父が外出するといい、止める母のいうことをきかずに歩いていった結果、転んであご打って血を流して救急車を呼ばれ運ばれ縫われた。ちなみにトイレで転んで身動きできなくなって外からドアをあけることができずにレスキューを呼んだのは7/27のこと。残念ながら帰宅途中の電車のなかだったので、トイレのドアに穴が開けられるといったハイライトシーンは見逃しています。そして穴は自分の持ちぐされ紙グッズのなかからワックスペーパーをマスキングテープではりつけてみたらなんかいい感じになった気がしないでもないそんなビフォーアフター。縫われて帰ってきたらさっそくガーゼをとっぱらってしまうので自分が帰宅したときには顎からなんかながいヒゲでてると思ったら縫い糸だったオチ。

6日土曜、上のことで母は父をつれて再度病院へ。自分は仕事帰りにライブハウスという場所にはじめて入ってみたらば、かぶとむしが売っててびっくりした。先輩の旦那さんがギタリストをつとめるバンドがその日のトリでした。かれがぎゅいんぎゅいんとステージ端に寄ってくるたびに先輩がびみょうに目をそらしつつチラ見しつつ口元が笑う一歩手前なようなかんじできゅっとひきむすばれているのがなんともいえず、うん、いいね! そして「燃えないゴミ」のごみばこに「弦はこちら」と書いてあったのが新鮮でした。かぶとむしはチャリティバザーの一環だったよ。

7日日曜、ぐうぐう寝ていたら父がまたひとりで外出して動けなくなって救急車で家に送り届けられていたという状況で、母が夜にはふつりとキレた。ので、ばあちゃんが問題ではない、父をどうにかしなければ安寧はない、という思いを新たにまたぐうぐう寝る。

8日月曜、なのに仕事帰りはビアガーデン。人気があって月曜日しか予約がとれなかったのだそう、ここんとこ業務に新人さんをだぶだぶ投入しているので、歓迎会もかねて、ひたすら烏龍茶をピッチャーで消費しつづける。そのころ家では父が寝室に使用している和室の電灯の小玉と点灯管とひっぱる紐、をすべてとっぱらって暗闇のなか「いいんだ、これでいいんだ」といいながら壁のスイッチをいれて「点かない! 点かないじゃないか!」と母を叱る、というどうしようもない光景がくりひろげられていたらしいのですが、うっかり二次会に流れて、なにかわからなかったけどその名だけみて「パルプフィクション」を注文してちみちみ飲んで終電いっこまえで帰った。あの電気の紐、は、正式名称あるのだろうか。

そして本日火曜、ばあちゃんはショートステイ。動きが悪いと父がしきりに訴えるので、またまた病院へ母がつきそい。パーキンソン病を診てくれている病院は、2ヶ月ほどまえ医師が交代したそうなのだけれど、「誤嚥性肺炎などをおこした場合も認知症があるとうちでは入院させられません」と先制パンチをくらい、「認知症を専門に診てくれて、なにかあったとき入院させてくれるようなかかりつけ医をもったほうがいいですよ」といわれてしまったので、ああそうかいと先日からケアマネさんとも相談して目星をつけ、ふたつにかかっている状態です。本日はその、認知症専門のほうの病院へ、認知症のほうの薬がふえたせいなのか、パーキンソン症状に対処する薬の利きが悪くなったようだという相談をしに。ところで認知症が精神科の領域だということをこの病院ではじめて知ったんですが、そして医師が全員精神科医なので、けっきょく肺炎とかは一般の病院で診てもらって内科的症状が落ちついたらこちらで診ますよ的なかんじらしいのですが、そんでその場合認知症患者はまわりにちょうめいわくをかけるので身体拘束されることがあるってことらしいんですが、たしかに父が入院したらちょうめいわくだろうし、そういえばばあちゃんもだいぶハッスルしたらしく入院時には「延命措置をするか判断を」なーんていわれていたのに最終的には「もう帰れおまえ」的に退院したなあ数年前、ってなもんで、ああ、もう。父の休職のきっかけになった入院時も、そこの医師に帰宅願望がですぎて錯乱状態になるひともいるんですよといわれ、ちょっと待て入院させてくれないんかいとちょう焦ってとっさに付き添いを申し出たことがありましたが、あれも思えば「場合によっては拘束します」という了承を得たかっただけだったのかもしれないな、なんてことを。で、結果として薬は減ったのですが「動きが悪いから病院に行く」→「動きがよくなる薬をもらう」という思考回路の父はぷんかぷんかして「薬を出せ、どこにやった出せ」となったそうで、だからもうこれは暴力なのだと思うのですけれども。バーバル・アビュース。

自分はあす休みでしたが欠員がでたりでお盆休みまえでわっちゃわちゃしてるので、午後出勤です。母が仕事の昼休みから帰って、職場にもどるときいっしょに出る予定。世のなかまとめていっしゅうかん、には1日足りないけど、おしまい。


23日(火)
ここ二日、蒸し暑いけど肌寒いという夜を過ごしております。とはいっても「蒸し暑い」のは歩いて帰ってきているからで、一時的なものなんですけど。

職場もお盆休みが終わり、この週はなかなかいそがしくなりそうです。観たい映画もどんどん流れて過ぎていってしまうような気がしてならない日々、たぶん加速度的に年末にむかってなだれこんでいって新年がゴール、と思えばロングスパートのかけどころというか、いまさっき A Dangerous Method のトレイラーをみてきて、もしゃもしゃ! もしゃもしゃ!! と気分がぐいぐい盛りあがっている状態のまま書いているのでその気持ちが行き先を見失っているというか、あれですよ、「ブラック・スワン」におけるヴァンサン・カッセルがカッセル史上稀に見る薄さ、というかただならぬ「書割」感、というところで映画の評価とはまったくべつに、ヴァンサン成分補給のみに着目するなら「バースディ・ガール」のがポイント高いというくらいてんで役立たずだったため、もしゃもしゃ! もしゃもしゃ!! と見失った気分が天井知らずというか、つまりひげがもしゃもしゃしていてかわいらしかったということをいいたいのですけれども。

この行方知れずになりそうな気分を、あすの仕事帰りどこかに着地させよう!と近隣のシネコンを確認すると、ハリーポッターとトランスフォーマーに各々3スクリーン占領されてるとこばっかりなのだった。いや、オプティマス・プライムは好きですけど。そしてハリー・ポッターは立派ですけど。



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