2013年1月 | ▲ |
2日(水) 一年でいちばん好きな1月1日がもう終わってしまいました。しかし年々、元日の迎えかたが粗雑になっているのは、気のせいではきっとない、どうしようもなく事実なのだ。まあ自分のせいなのでしかたない。 年末にリアルメモ(手帳)をパラ見しながら、けっきょく見たもの読んだものとか、記録に残さなくてももういいじゃん?とか思ったのですが、最初のほうで感想はないにしてもタイトルだけざーっと書きだしてあるのをみると、やっぱり自分のために備忘録は必要だなあとか思ったりもしますね。 どんなかたちであれ、創作、というものが生活には必要だと思っていて、それはつまり消費とバランスがとれていなきゃいけないもので、たとえばフィクションはもうだいぶ自分のなかで枯渇してしまっているってことをたびたび零してきたのですけど、去年の後半はけっこうな勢いで消費していたうらはらに日々のメモですらおっくうになりまして、フィクションどころかリアルが枯渇ぎみだよこれじゃあって、いま書きながら気づいたクライシス。仕事は創意工夫ではないのか、といわれれば、幸いなことにそこは充実していたといえるのだけど、仕事は仕事なのでだな。そんなわけで今年は出勤日数をぎりぎりまで減らす。そんなことしたら収入が減って自分の首をしめるだけなのですが、とりあえず減らしてみてからかんがえる。 いやクライシスとか言ってないで、料理くらいすればいいんじゃないのか、自分は。 3日(木) 新年明けてから家を出ていないよ! あ、でも、庭には出ました。父回収のため。 1日の朝に二度寝をしましてね、それでみた夢も、それはそれで陰惨なイメージがちらっとはいってたりしましたが、しょせんは意味のとおらぬごった煮です。で、きょう起きる前にみていたのは、もう直球で洋画ホラーでした。明朗快活なくらいにきっぱりと洋画ホラー。寝るまえにBS放送で「人生万歳!」を流し気味に見ていたので、人物の外観はそっからきたらしい。なんかこう、「驚愕の真実!」みたいにどんでんがえす(動詞)展開まで見てから起きたので、まとめてみよう。1/5まとめてみた→【メイズ】 5日(土) さっき体重計に乗ったらすごい数字が出てた! ……年末年始を思えば自明のことだったので、コメントは、ありません。 7日(月) 年末年始の連休は、結局年明けて4日、6日以外は家のそとに出ませんでしたよ。そら肥えるわ。 そして本日うちのチームは仕事はじめでしたが、部署全体で上司の送別会なんかもやっちゃったりして、月曜日とは思えぬノリと集まりのよさを発揮し、たぶん何人かはまだ飲んでいるんではないだろうかと思われる午前1時。もちろんあしたも仕事です。 9日(水) きのうは仕事がちょこまか忙しく、対応するため回転数をあげていったら、どっかの時点でぎゅーんって感じで回りつづける状態に突入したらしい。いろいろなことが片付いてからも、ていうか帰宅してからもずーっと回りっぱなしで、つまりなんだ、あたまが空焚き状態。そんなとき食べた小松菜の煮浸しがなんだかえらいおいしゅうございました。1時間くらいで落ちついたけど、あれはけっこう疲れるものです。 ところで昨夜「ケーニヒスベルクの橋の問題」を検索してたら覚えのある図がでてきたので、けさ安野光雅『はじめてであうすうがくの絵本3』をひっぱりだしてきたら、ありました、ありました。うしろの解説のほうで名まえもでてた。ところでこの3巻セットを母は揃えてくれていて、自分は小学校就学前後にこの本にふれているはずなのですが、ちっとも数学的センスは備わりませんでした。これはそもそものあたまの出来自体がちょっと極端に欠けていたせいだと判断しているのだけれど、それでもこの齢になりだんだんと理解できてきたところはありますね。幼稚園の時分から「あたまが良くなくても、他に才能があればいい」って気分をじりじり持ちつづけていたと思うのですけど、他の才能もなにも、生きるための基本的な賢さというのはどうしたって必要なのです。きゅうに気づいたけどこれは「最近やっと『賢くなりたい』とすなおに思えるようになりました」という話のようだ。なんの話だ。 空焚きの影響か、休みのきょうは父のディサービスへの送り出し&お迎えにはさまれたあいだの時間、ほぼずーっと寝ておりました。いえ、空焚きなくてもけっこう毎回そんなんですけど。 10日(木) おうちでカフェご飯をカフェで出す店、が「当分のあいだ休業」するそうです。きょう仕事帰りに寄ったらそんな張り紙に迎えられて、飲んで帰る予定だった気持ちの持っていきようをどうしようかと思いました。 ちなみに理由は「新規事業展開の準備が間に合わないため」となっていて、間に合わないって、なんだろう、すごい理由な気がする。2号店を計画しているけど人手が足りてなくて、こっちの人員をぜんぶそちらに回したとか、そういうの? でもそれ「準備が間に合わない」って表現でいいのかな。「間に合わない」が余計なんじゃないですかね、こういうの。だいじょうぶかよって気分になるじゃないですか。しかも「当分のあいだ」です。こっち店舗を稼動させないってことはその間の売り上げはゼロ、でも月のテナント料とか発生するわけですから、ほんと、だいじょうぶかしら。 それはそれとして、気持ちの持っていきようを、駅の反対側に求めてみたわけです。こちらには日本料理のお店があります。同系列っていうのか同資本っていうのか姉妹店といえばいいのか二店舗あって、片方はちょっとお高めな「お食事処」、もう一方はちょっと気軽な「和カフェ」ってかんじ。で、そのカフェのほうが22時までやってるんで、そこでいいじゃーんとてくてく行ったら、「1/6〜1/10冬季休業」の案内が。お、おおう……と思ったさきに、別の看板が目に入る。……そういえばそのお店、なんでかかんでか、去年になって和風ラーメン屋もひらいたんでした。 てなわけで、外食モードになっていたおなかをラーメンで満たして帰ったのです。スープがおいしいのです。ラーメン屋ってスープばっかり凝っててラー「麺」じゃないじゃん、ってことを言ってたひとがいましたが、おんなじようなことは『沈黙ピラミッド』でメロー・イエローも言ってましたが、ほんとにここのスープはスープだけで供してもらってまったくOK、飲み干すぜってくらいにうまい。 NHKのBSプレミアムで放送していた「名探偵ポアロ オリエント急行の殺人」がめっちゃおもしろかったです。 14日(月) 二度寝の長さはどのあたりまでが二度寝と認められるのか。おそらく30分、ながくとも1時間くらいじゃね、と思うのですが、先だってのお休みだった金曜日、6:30にめざましをとめて、つぎの記憶がお昼の12時まえでした。二度寝ではなくてたんに「眠りを中断した」ってだけですわよこれは。おまけに夜は19時ごろにいったんおふとんにはいってしまって、目をとじた自覚もなくあれっと目をあけた、そしたら日付かわって1時でした。おふとんの力。こんなに寝るなんて賢い生きかたではない気がします。 きょうは祝日でお休みでしたが兄が出勤なので、車で駅まで送っていきました。そのときは雨だったんです。その後あっというまに雪となりぼたぼた降り、兄はまんまと都内からこっちの県まで帰宅できなくなりましてん。ほかにも父の訪問看護(入浴サービスをうけてます)の方も車が出せず、とのことで、あすのディサービスはいかにと思いましたが、たぶん、だいじょうぶ。 父の週間介護カレンダーですが、通所サービスは結局最初の1箇所のみになっています。日曜に利用していたところは5回くらい連続で行ったあと5回くらい連続で拒否され、もうどうしょうもない、とあきらめましたので。で、ディサービスが火水木。月曜が訪問看護、金曜が訪問看護&訪問リハビリ。土日は耐える。でまあ、月曜と金曜も、予定のはいってる1時間以外はだいぶしんどいわけです、母が。つまりずっと父をみてなきゃいけないわけで、まあだいたい庭仕事をするか(そのため花の苗を切らさぬよう買っておきます)、へやでよく分からない動きをしているか、なんですが、庭のときはそのまま玄関のほうにまわって外へ出てしまわないか、へやのときは「ちょっと待て」ってことをやってないか、常に気にしてなきゃいけないわけで、自分の時間として使えないからいってみればヒマなんだけど気がぬけないっていう、苦痛。外に関しては兄が玄関方向に簡単に回って出て行けないよう、ネットとかゲートとかで対策してくれたんで、ちょっと安心ですが。あと去年、てめえ何度目だいいかげんにしろって思うけど結局気づかなかった家族の責任になるよねああすみませんっていう、まあ、つまり、道でぶったおれてるところを通報され救急車回収されてたとき以来、めがねを没収しているんで、転んだときの怪我に関してもちょっと安心。まあ、毎週毎週ヘルパーさんに「あれ、けが増えてるねー」と言われてはいますが。 父をみてるときってのは1階にいなきゃいけないわけですが、さきに述べたように自分のことを集中してやるわけにはいかないので、読んだことのある本とか漫画とかを手元に、さらになにか食べながらってことが多くなってしまいます。これは由々しい。肥えるっつうの。 そんなわけできょうも「おれ行くな」とつぶやきながらもそもそ動いてまして、「雪だよー」といってみて、あと目に映るようにいちおう窓のカーテンをある程度ひいておいて庭の様子をしめしていたんですが、「雪だから外でるのはやめようよ」っていうことばと道理が通じるならば認知症ではないですねえ。「出かけたい」ときになにを言っても通じないわけで、なにか彼にしかわからない理由で「よし、おれ行くぞ」といって、窓にまえに立って、ようやく「雪」を体感したときは「こらっ」って叫んでた。ちなみに怒りの「こら」ではなく、「なんだこりゃ!」ってニュアンスの「こらっ」でした。まあそれでも、夕方にはその掃きだし窓を開けはなしたままじっと四つんばいになっていたので(靴を履きたいのだろうけど出られないようしまっておいたので)、長靴を用意して窓の外の靴脱ぎ台っていうかも濡れてたので座れるようにしてあげて、だから寒いんだ窓を閉めたいんだよって庭にほっぽりだしたら、転ばずに端から端を2往復くらいしたあと「終わった、ぜんぶ終わった」と帰ってきたので、満足したようである。 自分も母といっしょに玄関前の雪かきを終わらせたので、きょうはもう満足して寝ようと思います。 16日(水) 15日の朝、雪かきその後を確認しに母の長靴をはいて外に出たんですけどね。14日の雪かき時にも気になってたんですが、右の靴んなか、なにかはいってるんです。なにかを踏んでいる。で、たぶん靴下とかの繊維が丸まってひらぺったくなったりしてる、薄っぺらいのに踏んでるとたまにすごい痛い感じがするやつ、あれかなと思ってまして。で、あんまり痛くなかったので雪かき時はそのままにしておいたのを思い出して、家はいってから長靴をえいっとひっくりかえしましたら、500円玉が2枚でてきました。はあ? まあそれはともかくとして、15日は仕事帰りに「もうひとりのシェイクスピア」を観ることができて、うわーいこれ好きーおもしろいーって気分で帰宅し、雪で一晩帰ってこられなかった兄もそろい、父の始末もつけ、あとは風呂はいって寝るだけーのタイミングで、どどんと音が。父が転んだかなあと思うそばから、音がどどどどどどどどどと長く続くんで、え、なんだ!?と思ったら屋根の雪が落下していたんでした。夜11時ごろです。母と外に出てみたら、雪かき成果は消えうせて、結局兄と3人でしゃこしゃこやりました。というか、固まった雪がてきとーに割った板チョコ(ただし巨大)のようなかたちで落ちているので、手で拾える。玄関前だけどうにかしましたが、二階の屋根の雪はまだ落ちてきてない。案の定、夜の1時すぎにまたどどどどどどどって音がしていました。今朝確認したら、カーポート屋根に落下してた。家の北側が道路なんで、本日もまだまだ落ちてきます。そのたび母が徒労を感じていますが、いやー、雪かきしてなかったら板チョコがたまっていくばかりなんで、やっぱりやったことはむだではないよ。ただお向かいさんの融雪状況とひきくらべると「この家、まわりの家がかいた雪を捨てられてるの?」って見た目になってますけどね。 そんなわけで、当分雪は残ります。カーポートに積みあがってるあれもそのうち落ちてくる。 「LOOPER」は公開したらなるべく早めに母と車で観にいくつもりだったのに、今週はむりそうです。きょうは日本橋三越本店へ、友人の展示があるので行ってきました。 29日(火) 期末なので、残業ゼロがんばろー的な動きがありまして、よっしゃルーティン以外はなにもしねえぞーと帰ってるわけですが、そんなんで時間によゆうがあるのに、気温によゆうがないので、どこにも寄らずにおうちに帰るの。「LOOPER」は見にいけたけど、クマとかトラとかだめっぽい……そうこうしてるうちに2月がきたら、ティルダ・スウィントンとかジェニファー・ローレンスとか、どんどんくる。 フィギュアスケート全米選手権男子シングル結果がきのうの朝でたわけですが、母がアボットの3位にがっくりきて気づいたら資源ごみを出し忘れたそうです。いやしかし、これは第4次アボットショックというより、マックス・アーロン事変と呼ぶべき。自分はSP結果でマーバヌーザデー、キャリエールが16、17位に沈んでいて、その時点でしょんぼりしてましたのよ。まあそんなしょんぼりもありますが、基本的に観戦はたのしいので、わくわくしますね。観戦って、オンラインリザルト&プロトコル確認のことだけどね。 そんな母が買った「レ・ミゼラブル」(舞台)の、25周年記念コンサートDVDがすばらしくてですね、「彼を帰して」がこんな曲だったのか!と目が覚める思いで、昨年のスケートアメリカ、およびエリック・ボンパール杯のアボットFS録画もしみじみ見返しました。アボット・イズ・ビューティフル、イェット・ヒー・キャント・ウィン。うつくしさとペーソスは増してゆくばかりですが、勝てるプログラムからは遠ざかってる気もする。 30日(水) 母が「Tumblrってなに?」ときいてきたのですが、そんなんfacebookもTwitterも、古くはmixiもblogもなんのことやら知らなかった自分が、分かるわけないではないですか。たぶん「個人の電脳」なんだと思っていますけど。自分の好みを集めておける脳のアウトセットなのでしょう。たぶん。ちがう? きょうはとあるお店でいやな思いをしました。しかしそのいやな思いの、たぶん9割くらいは自分のよゆうのなさ、に起因していて、ああ判断ミスをした、という思いが、なんだか店員さんの挙動を非常に気の利かないものにみせ、そんでまあ、お店をでてから泣きたくなってしまった。つーかちょっと泣いた。おなかが減ってたのもいけないと思う。 というわけで車にのって本屋にいって、6冊買って2冊くらいカフェで読んでコーヒーを2杯と煙草を1箱消費してから帰ってきました。結果的に有意義な休日であった。 |
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