2014年1月 | ▲ |
1日(水) BSプレミアムで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作一挙放映をみる、というここ数年のなかではもっとも有意義な年越しをしました。無印はほんっとおもしろいな! 腰がね、どうもずーっと痛いっつうか重いっつうか、「運動しなさい」ともっともなアドバイスをうけたので年末年始はラジオ体操でもしようと思っていたのに、休み5日目にしてまだ果たせていない。あ、てきとうな時間にてきとうにうろおぼえの動きはしていたりします。右にひねると痛いんだよなあ。そんで休みの2日めだったか3日めだったか、朝起きて「あ、快調」って日があったのですが、つぎの日になるともう起きた瞬間から「腰が重い」となっていて、うん、ひょっとして寝すぎ? なの? まあたしかに、この5日間、家から外にでていない。庭のマテバシイとヤマモモの枝きりを手伝っただけだ。 さて2014年です。2013年は、個人的になにか「あ、一区切りついたな」って認識が生じた年だったので、それでは2013年までを一区切りとして、あらたにはじまったこの年をどういう1年にしていくかってことをかんがえなきゃいけなかったはずだのに、あれ、なにもかんがえてなかった。なんかここ数日すんごいあたま使わずに生きてましたね、といま気づく。 そんでもって本日も、BS1の冬季五輪の思い出スペシャルとか、BSフジのフィギュアスケート全日本選手権とか、そういうものばかりだらーっとみてたら過ぎてゆきました。そしてあしたあさっては箱根駅伝をだらーっとみる予定です。 2日(木) 自分史上MAX体重に舞いもどっていたので、今年は暴飲暴食してないのに、家から出ないとてきめんに増えるなあと思いましたが、家から出ないとか以前に間食に不二家のケーキをふたつ、かっぱえびせんとポテトチップスを一袋ずつ食べたことを思いだしました。暴食していない……だと? きょうもあたまを使わず箱根駅伝を見ていました。 読み終わった本: 皆川博子『海賊女王』上下巻、光文社、2013年8月 3日(金) 競技中に負った怪我の治療費ってのは、強化費とかから補助でたりするんだろうか、ときのうの往路での途中棄権に思いを致したのだけど、ことが箱根駅伝だからありえそうな気もするし、箱根駅伝とはいっても所詮は大学駅伝がひとつなのでありえなさそうな気もする。しかし留学生なので、なんかよそ様のお子様を預かってる最中に怪我させてしまった的な感情もまざって、お見舞金が送られそうな、そんなかんじ。特にこれ以上つっこんでかんがえたり調べたりするつもりはないんですが、「腓骨疲労骨折」は検索してみた。 ボーイズラブ作品のドラマCD化っての、自分は1度(1作)しか聞いたことがなく、そして商品として成り立つほど需要があるものやら疑問だったのだけど(漫画なら漫画を、小説なら小説を読めば済む)、失明してもBL作品を楽しめるという非常な価値がありますね。 先月の27日金曜日ぶりに外出して多少あたまが働いてきたようですが、その結果わざわざ書き留めておくのが上ふたつである。 4日(土) そう、なんか視力が極端に落ちたような気がするのです。めがねが適切に装着できてないのも一因かも。調整してもらわなきゃ、と思うもののめんどうくさいので、本日も外出はしましたけどもめがねは手つかず。 年末に切ったヤマモモとマテバシイの枝を処分するため、近所の環境センターに運びました。まだ釜焚き(違)をおやすみしているようす。いつもはぐーんと上へ上へのびたスロープを進んでいって、たぶんそこからでっかい焼却炉に落とすんだろうねえってところでゴミを降ろすんですが、本日はスロープをのぼらずに奥のほうへ誘導され、でんでんと用意されているコンテナに運んできたもの入れてもらっておしまい。あの坂道を車でぐいぐいのぼっていくの好きなんですけど、残念。 さて庭木が低くなってすっきりしたのはいいんですが、年末からショートステイに行ってる父が帰ってきたら「なにもないじゃないか!」ということばでさみしくなった庭をまえになにかをしようとして、なにもできずに、でもなにかをしたがって母を困らせると思うので、花苗も買い込んできました。で、あすの午前中にとりあえず地面を多少彩っておいて、「上になにもない」ではなく「下になにかある」と感じていただければと思います。で、自分でもせっせと苗を植えていただければ。まあ、最近のかれの庭仕事は「花苗用に穴を掘る」「花苗を持ってくる」「穴は穴のまま、その付近に花苗をそっと置く」という作業になりつつあるのですけど。花を植えるには穴を掘る必要がある、ことまではおぼえているのに、その穴になにをすれば花が植えられるのか、というところで回路が途切れているのだろうか。 読んだ漫画: 緑川ゆき『夏目友人帳』第17巻、白泉社花とゆめコミックス、2014年1月 島袋光年『トリコ』第28巻、集英社ジャンプコミックス、2014年1月 古舘春一『ハイキュー!!』第9巻、集英社ジャンプコミックス、2014年1月 6日(月) ふぁー、起きたあああ。 使用して9年? あれ、そんなに経ってる!? のノート端末くん、すでにAC電源で起こさないと即スリープしてしまうようになって久しいのですが、きょううっかり電源プラグのとこONにしないまま起こしちゃって、即眠っちゃって、そこから電源長押しで終了させたつもりでもスリープ状態をいつまでも解除してくれない状態に突入。あわあわわとしてましたが、ぶじちゃんとスリープから目覚めてくれた。やっぱ新しいの買わないとだめだな……。 5日は友人たちと新年飲みをしたので、8日ぶりに化粧しました。そして本日6日は仕事はじめ。うん、腰痛いってのはやっぱり「動いてないから」なのかな? ここ数日はほぼ平常値です。 さて、5日の午前中に庭仕事をして夕方の父の帰宅に備えたわけですが、自分は本日仕事から帰ってくるまで顔をあわす機会がなく。母からの報告ですが、「上になにもない」ではなく「下になにかある」作戦は成功したそうです。本人が植えられるように買ってきた花苗のあざやかな色味のものを残しておいて、それを窓のすぐ外に配置しておいたんですが、やっぱりまずそこに目がいって、「いいなあ」と反応。そこから庭もちょこちょこお花咲いててきれいだよね、じゃあこの花も植えようか、とスムーズに流れたそうで、2階の床あたりの高さで幹をぶった切ったヤマモモ、枝数の減ったマテバシイには注意が向かなかったもよう。こんなにうまく行くことあんまりないんだけど。実際、母と自分の目からみても「お庭がよいかんじ」になっているので、その感覚を共有できたのならうれしいですな。 そういえばジャンプは土曜発売だったんですね。 読んだ雑誌: 週刊少年ジャンプ2014年6・7合併号 7日(火) けさ自主的な時間にラジオ体操第一を行いました。あれ、こんなにテンポ速かった!? 木原音瀬の既作が講談社文庫になってるのを見かけてほへえ、と思ったら、2012年9月以降すでに2タイトルが刊行されてて、3作目だったみたい。ボーイズラブ小説、というのは本来もうちょっと裾野が広かったというか、なにかとりあえず男同士の恋愛からめた感じのものが雑多によりあわさっていたと思うのですけど、現在非常に狭義になってきていて、とにもかくにも恋愛してなきゃいかん、そんでエロがあればなおよし、と。男同士の恋愛要素ははいってるけどそれ以外の描写が充実してる作品、かつそのあまり特化していない男同士の恋愛要素こそが作品にとってゆいいつのフックであったりする、ようするに一般書としては筆力が足りないって作品は、結局「ラブ」方面を強化することでしか商品価値を有せないのだろうと思うので、そうやってどんどんジャンルの幅が狭く、しかしディープになっていったのであろうなあと思うわけですが、その「ボーイズラブしてることが目的」を極める方向性もあっていいし、逆に「物語として強い」ボーイズラブ作品がそのくくりから解放されるのは、好ましい方向だと思います。「思う」が多すぎてなにいってんだかわかんねって感じですが。ちなみに「ボーイズラブジャンル内を極める」方向で筆力があるのは崎谷はるひかと思うのですが、そちらはボーイズラブじゃない新作を一般書で書いたんだった気がする。と、いま確認してみたら「ラブストーリー界の最終兵器崎谷はるひが贈る極上のロマンス!」ってコピーがついてた。うむ。 まあとにかく、漫画家さんにくらべると作家さんのほうが「このジャンル内でしか生きられん」色が濃厚なので、今後どうなっていくのかなあって気持ちがあり。しかし近年の商業BL界隈を読むようになったのはおととしあたりからで、木原音瀬の名を知ったのがそのおととしで、作品を読んだのは去年がはじめてで、それも1作のみなので、的外れなこといってたらすみません。 8日(水) 「炭火焼チキンサンド」と書いてみて、火が多いな、と思いました。はからずも前半が五七五になってるので、なんとなく三十一文字になりそう。あれ、この状態ですでに破格な五七五七七っぽい? うらわ美術館「アートが絵本と出会うとき」に行ってまいりました。ここの企画展は入場料600円で内容がおもしろいし、図録も凝ったもの作ったりしていてすばらしい。でもその分、いわゆる「ミュージアムグッズ」には力をいれてないので、図録でっていうよりポストカードでほしいなって作品に出会うと、欲求不満を抱えることになる。今回は企画展出品作品から2点のみポストカード化で、1点だけ買いました。が、うーん、やっぱり図録も買っておくべきだったかなあ。もういっかい行くかなあ。19日までに行けるかなあ。 9日(木) パンだねを持って走る人、みたいな人をみたんだけどあれはなにかな。 職場の昼休み、外からビルに帰ってきたとき、1階下のフロアからあがってくるエスカレーターの降り口から、たったったとリズミカルに走ってきた人ととすれ違ったんですが、たぶんその下のフロアの店員で、そんで、ラップかけたボゥルを持ってた。「ラップかけたボゥル」=パンだね、と連想したんだけど、このビルにパン屋さんはないし。自分はそのままエレベーター階にあがるエスカレーターに乗ったんだけど、ちょうど上の階についたころ、駅のほうまでたったったと走ってゆくのが見えた。 ……たとえば駅のむこうに同系列のチェーン店があって、そっちで足りなくなった食材を運んでゆく最中? じっさい目撃したときは、階下のどのお店の服だったかとっさにわからなかったんだけど、思い返してみればあそこだな、と分かるし、そういえば駅を、つまり線路をこえたところにおなじ名まえの店があった気がするし、道のつながりかたとか考えるとあのコースを徒で行くしかないな。 だとすれば中身はなんだろう、遅昼で休憩はいると品切れてる豚の角煮かな……。 きょうは家帰って新刊読んだらソーセージが食べたくなったので、謹んで実行しました。ゆでたあと、ちょっと焼く! 読んだ漫画: 荒川弘『銀の匙』第10巻、小学館少年サンデーコミックス、2014年1月 10日(金) フリクションの消えが悪いのは、気温が低いせいなのかな? チケットカウンターに行くまえ、「白ゆき姫殺人事件」のポスターを目で追っていたせいなのか、「白雪姫の物語」って口走っちゃいました。 見た映画: 「かぐや姫の物語」高畑勲監督、日本、2013年 11日(土) 市川春子『宝石の国』はいまのところ読む気はないんですけど(第1話は読んでる)、単行本1巻発売時のPVは力はいっててきれいでしたね。あんなかんじで、登場人物たちの「声」の部分は全部きらきらしゃららーっといったサウンドエフェクトを挿入し、せりふは字幕をいれるとか字幕画面を一枚挿入するとかいう手法で全篇アニメ化すればよいのに。テンポがわるくなるか。 「かぐや姫の物語」をみたあとに、「月からくるもの」の類似でなんとなく思い出したので書いておく。 さて年末年始は自宅の敷地から一歩も出ずに1週間ばかりを過ごしたこともありましたが、6日以降からは外出の予定をがっちり組んでいます。去年の9月ぶりのフットワークの軽さ。10月以降発揮されなかったのはたぶん寒かったからで、あんまり寒いんでワイルダー『長い冬』とか読み返していやかえって寒いだろ冬支度といえばこっちだろと『大きな森の小さな家』までさかのぼったりしていた。もちろんいまの時季のほうが寒いんですけども。 しかしはじめて行く映画館は、最初かならず迷うというか、映画館公式サイトで案内されている駅、指定されている出口を出て、その最初の一歩を見当ちがいの方向に踏みだしていることが多いです。何番出口を出たら右向くとか左向くとか書いておいてくれないかな。あと指定されてる出口がかえって遠いとか分かりづらいとかはなんだろう、地元の人にとってはそうじゃないのかな。ひとまずここ2年3年ほどで「まちがってることに早めに気づきリカバリする」能力は備わりましたが、ほんとは最初からまちがわないのがいちばんいい。 見た映画: 「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」スティーブン・ソマーズ監督、アメリカ、2013年 12日(日) 最近8時すぎたら父が寝室に誘導されてくれるので、自分もやることやりたいことを早めに前倒して11時には湯たんぽであったまったふとんのなか、という流れを意識しています。自分が自分で納得するような性能を発揮するには、6〜7時間の睡眠が必要だ、ということを実感中。 東京都写真美術館ホール「手仕事のアニメーション」に行ってきたので、ふと「恵比寿ガーデンシネマではなにを見たか?」を考えてみた。まあそんなに多くなくて、「皇帝ペンギン」「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」、あと母といっしょに見にいったのが2作はある気がしたんだけど、「飛ぶ教室」以外の1本が思い出せない……で、母がパンフレットを順々にひっぱり出していったら「その土曜日、7時58分」だったので、ふたりで「おう……」となりました。あれは……おそろしい映画であった。 見た映画: 「つみきのいえ」加藤久仁生監督、日本、2008年 「タップ君」アンマサコ監督、日本、2013年 「ゴールデンタイム」稲葉卓也監督、日本、2013年 13日(月) 見た映画: 「世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅」ゲレオン・ヴェツェル&ヨルグ・アドルフ監督、ドイツ、2010年 読んだ漫画: 森薫『乙嫁語り』第6巻、KADOKAWAビームコミックス、2014年1月 田村由美『7SEEDS』第26巻、小学館フラワーコミックスα、2014年1月 14日(火) 見た映画: 「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」ジム・ジャームッシュ監督、アメリカ・イギリス・ドイツ、2013年 15日(水) 横目でみてたTVに、大阪だかどこだかのホテルのまえにある石像?がうつってて、それが顔から直接下肢がのびてるような造形で、「なんかこういうの『はてしない物語』(の挿絵)にいた気がするなあ」といったら、おなじく横目でみていた兄が「いなかったと思う」というので、その場はそのままにちょっとしてから本の確認をしにいったら、やっぱりいた。が、やや機を逸したので兄に「ほれみい!」とつきつけることもなく、ここに書いておくだけ。あと記憶より、そしてTVにうつってたブツよりも、スタイルよかった。 自分にとってライオンといえばアスランじゃなくてグラオーグラマーンなのです。 本日、自分の住むところは予想された(予報された?)雪は降らなかったんですが、なにぶん寒いつうか冷たいつうか、うん、寒い。ってことで外出をとりやめました。 16日(木) 家にあるよつあしの椅子は、ピアノ椅子以外ぜんぶ壊れておる。同じ理由で居間にある円筒のスチール製ごみ箱はふたつともゆがんでる。でも最近、父が「自分が動けない」ことにやや自覚的になったのか、以前ほど「なんだってこんなことに」って転び方はしなくなった気がします。「どんがらがっしゃん」だったのが、「どってん」でおさまってる。でも一部破損の椅子の群れたちを買い換える気はあまりない。 19日(日) 地元の特養に入所しているふたりの祖母のうち、母方の祖母が大腿骨骨折で入院、火曜日に手術することになりました。転倒したので病院に連れていきますと連絡きたのが木曜、腫れてきて痛がっているので骨折の可能性大、入院となるとご家族に来ていただくことになりますので準備をおねがいします、ときたのが金曜の朝。で、金曜日はたまたま2階のトイレ工事を頼んでいた上に父が家にいる日だし、自分は外出しちゃってるしでわたわたっとしましたが、Uターンして家に戻って、母は午後には病院へ。 高齢者の大腿骨骨折といえば寝たきり&認知症進行フラグ、もともと祖母は寝たきりではないにしてもさくさく歩ける状態じゃなかった上にたいがいのうてんきな方向に認知症ですけど、手術後リハビリのゴールは「軽介助でベッドから車椅子に移行できること」で、一ヶ月くらいが目安といわれています。まあそんなもんでしょうかね。三ヶ月入院してたら特養出なきゃいけないし、だいたいそんな羽目になったら三ヶ月経過まえにお迎えがくると思う。 んで、問題は入院となると特養のスタッフさんの手を離れ、家族の管轄になるわけで、祖母はすでに認知症であることもあり、病院からは「ご家族の協力もお願いしたい」と言われたことです。具体的には「夕食介助と消灯までの付き添い」。まあそれを受けると第一にやるべきことは父の始末です。去年の夏、母の弟である叔父がICUから一ヶ月近く出てこなかったときも、母と伯父ができるかぎり毎日病院に行って医師から説明受けたりなんだりしなきゃいけなくて、父をやっぱり一ヶ月くらいショートステイにいれました。いうわけで土日予定をしていたショートステイ、ひとまず帰りを26日まで伸ばせましたので、今後はまた考える。正直、ここがいちばんでかいので、当面父の処遇を心配することないのでいっきに気が楽。 で、上のことどもが手術日以外金曜日には決定したのですが、土曜日、日曜日と経過して、祖母が意外とおとなしゅうしてくれているので、消灯(9時)までだれかが付き添ったことはまだないです。自分と伯父&叔父はきょうはじめて病院に行きましたが、ナースステーションのところに「日中は看護師1名につき5名の患者さんをみています」「夜間は看護師1名につき13名の患者さんをみています」と鬼のようなことが書いてあって、元気な祖母相手なら時間をさかれて確実に業務に支障がでるよな、というところ。付き添いがほんとうに必要になるのは手術後リハビリが順調に進んでいくころかも。 ところで叔父が母からの連絡をうけて、自分も付き添いがんばるぞ、的な反応をしていたのですが、そりゃ自分の母親に付き添いたい気持ちは気持ちとして、正直デッドマンウォーキングなんだから来なくていいよ……と思ってましたが、きょう会って本気で顔色わるかったのでほんとにもうこれ病人じゃなくて半死人だよなとか、使用することばが強烈かもしれませんが身内のことなのでご容赦ください。 20日(月) ジャンプにフェルナンデス選手が載っててびっくりした。でも読売新聞夕刊「よみうり寸評」の「『ジャングル大帝』のレオはバッタの養殖を試みたことがある」って話のほうが衝撃だった。 『ジャングル大帝』ってちゃんと読んだことないね、と兄と話したんだけど、自分はあまり兄の顔を見ないんだな、と、気づきました。これ「顔をあわす機会がない」って意味じゃなくて、文字通り、「顔を見ない」んです。「目を見ない」でもいいけど。朝のあいさつとか、おかえりただいまとかでも、あまり顔の記憶がない。それはつまり兄のほうも自分の顔を見ていないわけで、兄は家族のだれに対してもそうなのかもしれないけど、自分もけっこう意図的に見ないようにしてる気がする。なんでだろう、目が合ったら「なんだよ」って怒られそうなのか。そんな因縁つけて歩くような人ではないんだけどな。 家族のなかでは母とはやっぱりいちばん頻繁に顔を、目を見て話すし、父は最近一方的によく見てる(監視的な意味で)、あとなにかしてほしいとき、なにかするときはやっぱり目を見て話しかけてます。はて。 もともと自分は極度の兄ちゃんっ子で、兄もそれはそれはたいそうよくできた「おにいちゃん」で、よくめんどうみてくれていたと思います。しかし反抗期というか成長期というかをむかえて、家族にたいしてひっじょーに攻撃的というか閉鎖的というか、とにかく構われたくないって気配を放射しまくっていた時期があって、おそらく自分はそのあたりのトラウマをいまだに克服していないのであろう。つまり「自分の存在が兄を不快にさせている」という、ほとんど恐怖の記憶です。 しかしこのままおたがい齢を重ねてマシューとマリラみたいになっても、やっぱり自分はあんまり兄の顔を見ないようにするんだろうか。まああと30年くらいかかる話ですけど。 読んだ雑誌: 週刊少年ジャンプ2014年第8号 22日(水) 友人の話題が新聞のコラム欄に掲載されている夢をみました。なんか、ものづくりの人を取り上げるコーナーで、作家がふたり紹介されてて、うち刺繍の新人作家が友人だった。 で、インタヴューアの質問をうけた友人が、うまくいかない、これから課題にしていきたい、とあげたことばが「うえうえ」というもの。自分はそれがなんだかわからなくて友人に直接きいてみるのだけど、どうも「うえうえ」とは知っていて当然のものらしくかえって説明しづらいのか、要領をえない。「こういうこと?」と挙げていってもことごとく外れて、結局「うえうえ」がなんなのかわからない、そんな夢でした。起きてからその友人に「こんな夢をみた」とメールしよかと思っていたのだけど、目が覚めていくにつれ「うえうえ」と書かれていた新聞フォントの文字は思い出せるのだけど、その他の具象がどんどん散っていってしまって、断念しました。「うえうえ」に関係ありそうだったものは、床の間と、茶碗か盆、それを包む紙か布、あとたぶんリス、もしくはリスの毛皮。ちなみに友人はじっさいにものづくり系の会社に勤めています。絵も描くしぬいぐるみも作るけど、たぶん刺繍はしない。 祖母の手術はきのう21日にぶじ終了しました。手術時間って正味1時間程度、手術室はいってから出てくるまでも2時間程度と、なかなか短い。きょうは母と病院に行ってきましたが、抗生剤の点滴を打ってるあいだ気をつけてみていたくらいで、食事などの介助はせずに夕方帰ってきました。この分なら付き添いも当初覚悟していたようなものにはならなさそう。病院までの往復タクシー代と、あと自分が場合によってはタクシーに酔うのがネックですね。今度から駅まで歩いてってバスを使うか、という話になっています。ちなみにバスにも酔うことがありますが、おなじ酔うなら安いほうがなんぼかましじゃい。 23日(木) 6日に使い初めだったサーモボトルに茶渋がつきはじめた。説明書読むと、毎回パッキンも外して洗うよう書かれてるんだけど、パッキンってかなりぱっつりはまってて、なかなかとれないんですけどね。 24日(金) これはレモンのにおいですか? いいえ、ジャンボレモンです。 というわけで、母が友人からジャンボレモンをいただきました。なつみかんと呼んでさしつかえない風貌です。なんでも、ホームセンターで「レモン」買ったら、巨大なものが実ったそうで、お店のひとにきいたら「値札がまちがっていたのかも……」といわれたとか、なんとか。なんですかい、その時期「レモン」と「ジャンボレモン」が並べてあって、ロット単位だが品出し単位だかで値札がいれかわっていたとでも。いやそんな大仰なことじゃなく、となりあった「レモン」「ジャンボレモン」の札が両方とも外れていて、店員もしはとおりすがりのお客さんが逆につけてしまった、とかかしらん。 きょうは母と都内に映画を見に出かけ、帰ってきた駅からバスに乗って祖母の病院に行き、バスで駅に戻り、歩いて家まで帰ってきました。祖母はきょうは元気なかった、というより拗ね拗ねモードでしたが、リハビリをはじめております。 見た映画: 「さよなら、アドルフ」ケイト・ショートランド監督、オーストラリア・ドイツ・イギリス、2012年 25日(土) 電車のなかで姉妹らしきローティーンのふたりづれがおりまして、妹と思しき子がはいていた黒いタイツがフェイクニーハイで、ちょうど膝のところが猫の顔になっててかわいかった。で、最初は右ひざにだけ猫がいるアシメトリデザインだと思っていたら実は両ひざにいて、うん、ふたつならぶとちょっとしつこい、などと考えたのだけれどちょうど降りる駅がおんなじで、うしろからみたら膝裏は猫のしっぽになっていて、うーん、これは、かわいくない! と、勝手なことを思いました。全体のバランスとして、おそろいってほどでもないけど共通項のあるファッションをしているふたりで、とてもかわいらしかったのですけど。まあ、推定女子中学生の脚をじろじろみるんじゃないってことですかね。 見た映画: 「7番房の奇跡」イ・ファンギョン監督、韓国、2013年 26日(日) 去年11月に子どもを生んだ幼なじみの家に行って、たっぷり赤子であそんできました。 きょうは昼には叔父が、夕方には伯父と母が祖母の病院にいくので、自分と兄は自宅待機というか帰宅する父をむかえる布陣。とくに問題もなく、つつがなく終了しましたが、問題といえば伯父が「職場の友人にもらった」といってもってきたホールショートケーキです。なんでも友人さんが惚れてるのが売れないケーキ屋を営む未亡人で、そこのケーキらしいのですが、ううんと、ね。最初に食べた兄が「まあ、ふつうのケーキだね」とコメントしていて、で、ケーキの来歴を知らぬまま食べた自分も「まあ、べつに、どってことないケーキだ」と思い、さらに夜に病院からもどってきた母が食べて「特に美味しくもなく、不味くもないケーキだったね」と告げたところで、ちょっと待て、と。 ケーキって、ふつう「美味しい」ものなんですよ。 つまり「美味しくない」あのケーキは、その一点をもって「不味い」と断じるべきなんです。おくれてやってきたこの認識に、母娘で盛り上がる。「食べてしあわせな気持ちにならないケーキ」を売ってるケーキ屋さんは、たぶんつぶれるべくしてつぶれてしまうのではないでしょうか。 27日(月) 今年でナルトが連載15周年突入だそうです。いまのちびっこ世代は自分が生まれるまえから連載している漫画、もしくはそのアニメをどのようにたのしんでいるのだろうか、と思わないでもない。長期連載で生き残っている作品の強みは、前段を知らなくても読んだそのときおもしろい、と感じさせる力なのかもしれません。そういう意味ではやっぱりワンピースが最強な気がします。 しかしナルトが唐突に「第一部 完」になってしまってからどれだけ経ったかおぼえてませんが、先日トリコが「第一章 完」になってしまったのでおなじような思いを味わいました。まあ、双方とも、終わりをひきのばされてるんじゃなくて、途中がひきのばされてるだけって感じなので、まあいいんじゃないかなとは思いますけれども。 読んだ雑誌: 週刊少年ジャンプ2014年第9号 28日(火) 本日から2/2まで、父がショートステイ。その後は火水木ディ、土日ショート、の平常パターンに戻る予定。たぶん祖母も当初の予定どおり一ヶ月くらいの入院で済むんじゃないかとは思うんですが、あまりごはんを食べないので心配されています。あまいものとかおいしいものとか食べたがってるっぽい。わがままちゃんめ、と思いますが、食欲がないってことは生命力が乏しくなるってことなので、うーん、どうなのかな。 映画のタイトルのはなし。Only Lovers Left Alive はそのまま「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」だけど、Only God Forgives は「オンリー・ゴッド」と「ノーカントリー」式に後半ばっさり。でも「ノーカントリー」よりは意味が残ってる気がするし、「神だけが(神のみぞ)」って以降に余韻を残してる気もするから、逆に「オンリー・ラヴァーズ」でもよかったんじゃないの、と思うんだけど、英語的にはありえないところでのぶった切れになるのかな。ちなみに「オンリー・ラヴァーズ…」、「生きながらえるのはふたりだけ」とか「この世にただふたりきり」とかいろいろ考えてみたんですが、語呂がよくない。コピーとしては「恋人たち、だらだライフで数世紀」って感じです。 鑑賞前はこの Only God Forgives もどういう邦題だったらかっこよいかなあと思ってつらつらかんがえていたのだけど、見終わったあとは「おっさん、さいこう!」しか浮かんでこないのだった。描かれる forgiveness は「赦し」というより「裁き」のほうが近い気がするけれど、そもそもそのふたつは同列である、という精神なのかもしれない。 見た映画: 「オンリー・ゴッド」ニコラス・ウィンディング・レフン監督、デンマーク・フランス、2013年 29日(水) 出かけるつもりでいましたが、とにかくねむだるかったので、おとなしく休みました。仕事帰りの母と夕方から祖母の病院へ。農免道を通るので、陽が落ちてからだとすごく暗かったりそれでいていきなり人が歩いてたりでちょうこわい感じ。というか今回初めて「農免道路」という存在を知ったのですが、最初にタクシー運転手さんに「ノーメンドーから行きますね」といわれたときは「能面道」と変換されて、能面ってなんだよ、と思いました。農免でもやっぱりなんだよってくらいなじみのうすいことばでしたが。 30日(木) 椹野道流は講談社ホワイトハートへの投稿作を「ちょいとBLってみないかい」と提案されて、送られてきた資料(BL本)を読んで勉強して、それじゃあやりますかって感じに、とってもまじめにそれっぽいふんいきをほのぼのと漂わせつつ「奇談」シリーズを書き綴っていたと思うのだけど、最近気がついたらBLレーベルでもけっこう本を出してる。つうか、ひょっとして作品数としてBLレーベルのが多い? いやまあ、大洋図書から2冊くらい出てたのは知ってたつうか当時どれどれと読んでますけど……。えええ、二見シャレード文庫とかだいじょうぶなの、とたぶん数年遅れの感想を抱きつつ、とくに食指が動かんので読みません。 スマホで電子版を読んでるので、BL作品の発表年代がいまいちわかんなかったりする。 31日(金) そんでまあ、きょうで1月が終わるわけで、だいぶひさしぶりにひとつききちんと出費をつけていったら、入った分だけきっちり使い切ってることが再確認できました。今年はPCも新調したいので、考えなきゃいけませんね。それはともかくとして、映画はせっせと観にゆきたいです。 見た映画: 「キリングゲーム」マーク・スティーブン・ジョンソン監督、アメリカ、2013年 読んだ漫画: 萩尾望都『王妃マルゴ』第2巻、集英社、2013年12月 |
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