2017年3月


1日(水)
いちにち遅れてflowers4月号と、よしながふみ『大奥』第十四巻を買ってきました。それはそれでまとめるとして、ジャンプ+で水曜日更新のKAITO『青のフラッグ』について。かなりボリュームのあるページ数で毎週更新されていましたが、次回から隔週になるそうで、ひとまず本日更新の第5話で導入部がおわった、としてよいでしょう。

『青のフラッグ』は高校3年生の恋愛をド直球で描く作品です。異性愛であっても同性愛であってもうまくいかないものはうまくいかないし、恋愛のもどかしさ、うれしさ、切なさに差はないのだということを描いていってくれるのではないかと思います(よりフェアにいうなら、今現在の社会ではマイノリティな恋愛のほうが苦しいのはたしかであるけども)。なので安直に「BL展開キタ」とか「百合もある」的に「はしゃぐ」のはいやだと思うし、おそらくもう、そういった反応とそれに対する自分のようなスタンスの反応、も出てきている、と思う。おなじような年代の子どもが、なんていうのか「一般的な漫画誌」で出会う恋愛というのがほぼすべて異性愛であり、そこから外れたものは「特殊」なこととして描かれ、もっとひどい場合には「笑いのネタ」になる、そして同性間の恋愛がBLやGLといった「限定的なジャンル」としてしか描かれない、という環境がちょっとずつ変わってくればいいなと思う。

この漫画のコピーは「男女3人、”純”愛物語!」なのですが、すでにTwitterで「”純”…?」という反応を見かけてしまいました。こういう、ごくごく無邪気な差別に意識的でありたい。ようするに好きな人から好きなタイプを尋ねられ、その場で目のまえの想い人の特徴をほぼ裏返した要素を伝えていく場面というのは、どんなセクシュアリティに当てはめたところで胸苦しいわけですから、胸キュンポイントはフラットに述べたい、と思うものであります。自分が二次創作BL好きという嗜好があるので(つーかぶっちゃけここ最近は商業BLしか読んでないですけど)、だからこそ。

しかし第1話から思ってるんですけど、主人公の太一は、自己評価低いわりに、なんというか、すごくちゃんと空勢さんとコミュニケーションとってて、かなり対話力高くないか……? 安請け合いしない、キレてもキレっぱなしじゃない、アドバイスが実践的。これは空勢さんもすごくがんばってる面がおおきいと思うけど、ようはお互いにあまり気後れしなくてすむからかもしれないけれど、対話不足によるすれちがいから事態が悪化する、というストレスからはだいぶ自由な展開でよい。トーマのリア充グループの友人も含めて、いまのところ読んでいて不愉快な登場人物がいないのがうれしい。第3話では太一に体格差を活かしたダイナミック壁ドンをやらかした伊達さん(これでダテではなくイタチと読みます)も、いや壁ドンっていうか当初胸ぐらつかんで壁に叩きつけるというテロリズムだったけど、たぶん後日ちゃんと謝ってくれるよねと思ったら第5話で謝ってくれたし(しかし発言に謝っただけで暴力行為はスルーだったか)(できれば「言いすぎた」ではなくて「やりすぎた」であってほしいところ)。そして今回のトーマ⇒伊達さんの、高身長ふたりによる屋上フェンスガシャーンですが、暴力いくない、けどここでのトーマのこれは暴力行為ではなくとっさの反応でありそうするに足る切実さがあるので、ようするにストレスのない作劇ありがたい、ということです。

とまあ、こんな感じに……。


2日(木)〜11日(土)
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12日(日)
家族以外と会話をしない日々なので、このままではもともと乏しかった社会性の余命がいくばくもなくなると考えた結果、本をネットで買わずに地元の本屋で取り寄せを頼む(家の外に出る/支払いやり取り以上の会話が生まれる)、という案を思いつきました。案というほどではない。そして取次でも出版社でも品切れです、と言われてしまったのがすでに2冊ほどあるうえに、車が使える日にわりと大きめの本屋にいっても店頭在庫なしだったのでそれはもうしょうことなし。

そんなわけで「ラ・ラ・ランド」や「哭声」といった映画も、若冲展ほどにはならないだろうけど……な「ミュシャ展」にもまったく行ける気がしていませんが、おもに漫画はよく読んでいます、たぶん。

閉会してからだいぶ時間たっちゃいました、フィギュアスケートの日程に「えー」って思っていた冬季アジア大会ですが、男女シングルの全滑走がNHKBSでライブ放送してくれて、これがおもしろかったですねー。チャンピオンシップのミニマムスコアクリアはもちろん、シニアのジャンプ要件を満たせない選手も複数出場していました。このレベルの選手たちは通常大会現場にいかなきゃ見られないでしょうし、しかもアジア各国(+ブレンダン・ケリーがおるやん、と思ったらオーストラリアがゲスト参加)の選手がみられてちょうたのしい。そしてそういった選手たちにとって、グランプリシリーズや世界選手権に出場する選手たちとおなじ大会に出場できることの意味もきっと大きくて、いや、よかったです、冬季アジア大会。スポーツ大会はアスリートのためにあるんだよなと、あらためて、思いを至す。リザルトページが独自路線すぎるのは、フィギュアスケート単独大会じゃないからまあしょうがないか。きちんと探してないのでプロトコル未発掘ですよ。また日本代表選手はアイスダンス・ペアともに録画放送があり、ようやく! 高橋成美&柴田嶺ペアをみられたのはほんとうに、ほんとうにうれしかったです。その後も国際大会はチャレンジカップ(ヘンドリックス兄妹そろって優勝)、チロル杯(デニスVとビチェンコ&サモヒンが表彰台)、ノルディクス(カロリーーーーーナ!)などなどつづき、ただいまクープ・ド・プランタンにおいて宇野昌磨選手がひかえめにいって暴虐の限りを尽くしておられたりいたします。

兄がWBCを流し見ているので自分も相伴していますが、へえ、『そして誰もいなくなった』が二夜連続でドラマ化なんですか。日本での映像化は初ですって。映像化といえば、『終りなき夜に生れつく』で映画が作られたりいたしませんかね。むずかしいかな。ミステリとしてのアプローチじゃなくて、なんかこう、じっとりとした映像美みたいなかんじで。この二作は母の蔵書であるハヤカワポケミス版で読みましたが、まずまちがいなく、この版で読んだほうがクリスティ文庫で読むより怖いですね。一度『終りなき〜』をクリスティ文庫で買ったんですけど、「訳文ちがってない?」となんどか引き比べてみて、でもちがってなかったりした、くらいに印象がちがう。あの赤い背表紙とおおきく読みやすい本文フォントがいけないのでしょうか、クリスティ文庫は健全すぎる。対してポケミス版は本のたたずまいがもう怖い。


13日(月)
成人3人が寄り集まってる我が家ですが、家政は母が一手に担っています。その母がちょっとまえにしばらく調子悪かったのですが、そのとき「ごはんが作れなくてごめんね」と言われ、「いつもは好意で用意してくれているのだから、できないからといって申し訳なく思う必要はない」と伝えました。兄も自分も食べたいものがあれば自分でどうにかできる能はあり、そのうえで母の好意に甘えているので、それで双方が円満ですが、義務のように思うことはないのです。そんなことがありましたが、海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』第9巻(最終巻)にちょうど「好意」で家事をすることの話が出てましたので、ああ、これこれと思いました。

講談社のコミック単行本が、外装袋にバーコード貼付けするようになったのはいつのころからか。2014年8月発行の3巻にはバーコードつきで、2015年1月発行の4巻にはなし、という作品があるので、2014年中かな。これはカバー裏表紙の自由度をあげる(バーコード、定価表示をしなくていい)という点で採用されたと思われるのですが、この外装袋のビニールが剥きにくくて! 本屋店頭で行っていると思われる措置(シュリンク)の剥きにくさを1とすれば10くらい。なにかしらの刃物がないと不可能。外出先で購入して、さてお茶でもしながら読もうかと思ったらてんで剥けないでやんの。ふでばこ(ちいさいハサミを入れてる)がなかった日は、天のところに2カ所ある角っぽい部分のよゆうがありそうなほうをひっぱりながら、自転車の鍵でぐりぐりと穴をあけて剥くとっかかりにする、といった作業が必要です。まあ、本日のことですけど。しかし本来は本の本体を保護するためのカバーが主体となり(「本」が五つ続いた……)、さらにそのカバーにもう一皮つけて書店に入荷するというのは、なんというのか、うーん、マトリョーシカ……はちょっとちがうんだけど……過剰包装……でもないけど。おとなしく本体そのものに現在のカバーにあたる絵をカラー印刷して、そこにバーコード等印字された透明なカバーをするという造本は、単体ではいくつか存在していますけど、それを出版社のひとつの規格としたものはおそらくまだないですね。電子出版と紙出版の割合が逆転し、完全に電子版が主流になれば、造本に価値をおくレーベルが出てくるでしょうけど。ところで、漫画本のカバーを外した本体におまけがあったりするやつ、あのおまけ部分を「カバー裏」と呼び習わしているところが多くて、意味はわかるけれど、あれは「(本体)表紙」「(本体)裏表紙」であって、カバー裏はまたべつのところ、いま思いつくところでは阿仁谷ユイジ『テンペスト』の第1巻でアホが炸裂していたのがまさにカバー裏でしたが、まあ分かりにくければ「カバー下」が適当では? と思います。なんでこんなに「カバー裏」が横行しちゃってるのかしらと思ったら、今週のジャンプ『鬼滅の刃』で公式が「カバー裏も要チェック!!」ってやってた。あら。業界的にあそこ「カバー裏」でよいの? じゃあ本来の「カバー裏」はどうすればいいの?

ところでいまバーコード有無を確認したのは花田陵『デビルズライン』なのですが、これつい先ごろ読みはじめてきょう最新9巻まで読み終えたばかりなんですけど、「ラブ要素多めの吸血鬼もの」なのかなと思って買ったらラブ要素はもちろんよかったんですが「マイノリティを受容する個人・受容できない社会」みたいな話で、いろいろ語りたいところがあるので、そのうちねちねちと感想を書きます。(追記:書いてます

ちなみに「食事をどうにかできる能」とは「自炊する:買ってくる」が「1:9」くらいの塩梅ですけど自分……。兄はどうかな。ひとりぐらし歴があるので「3:7」くらいかも。最終的に2日ほど、母と自分のぶんだけ用意して兄のぶんのばんごはんがない夜がありましたが、兄からももちろんなにも言われず。しかし母とは「お兄ちゃんはなにを食べればいいの」「なにか食べるでしょ」という会話がありました。基本的に兄の世話はしませんよ自分。特に話し合ったことはないですが、母のめんどうは見るけどおたがいの世話は必要ではない、という共通認識があるはずである。しかし母がいない場合をかんがえたとき、この家には「掃除」をする人間がだれもいないことに気づきました。そのため回復した母がまずしたことが掃除機がけと拭き掃除。これについては兄も自分も、掛け値無しに「なにもしてない」上に「気にしない」……。まあ自分のへやをたまーーーに、ほんとにたまーーーーーに、頻度にして年に数回ほどせっせと雑巾がけすることがあるので、兄も自室ではなにかやっているのかもしれない。しかし共有スペースにおいては「散らかさない」兄と「散らかすけど片付ける」妹のレベルである。あっ、散らかす(しばらく片付けないこともある)だけ自分のほうが分が悪い気がしてきた。


14日(火)
「デビルズライン」の感想をねちねちと書いていました。しばらく続きます。


15日(水)
世界ジュニアフィギュアスケート選手権。なんと女子シングルのみではありますが、フジテレビで放送予定があります。本日は21:40現在で男子シングルは終了、ペアが競技中で、ジュニア選手は一部シングル競技の選手をぽつぽつ知っている程度なのですけど、その一部選手が気になるのでやっぱりちょくちょくリザルトをのぞいていました。

イスラエルのダニエル・サモヒン選手は昨季2015-2016シーズンのジュニア世界チャンピオンであり、シニア大会であるヨーロッパ選手権でも7位という成績を残しています。そんなサモヒン選手、今シーズンからシニアのグランプリシリーズにも出場していますが、スケート靴紛失というトラブル(航空会社のロストバゲッジ)もあって今季のヨーロッパ選手権ではSP33位でFSに進めないという残念な結果になってしまいました。かれのSP使用曲はトム・ジョーンズの「デライラ」ボーカル入りで、これがかなり好きだったんですけど、全欧の結果がこれではワールド出場はアレクセイ・ビチェンコ選手だろうし(イスラエルの枠は1)、今シーズンはもう見納めか……と思っていたら、ジュニアワールドに出るということで。ででで。しかし、ちょっとまた残念なSPになってしまっていて、むむーん……。今シーズンでようやく認識したんですが、ジュニアはシニアとジャンプ要件が異なり、単独の3回転ジャンプの種類が指定されているため、コンビネーションのリカバリーができないんですね。そのためコンビはぜったい失敗できないんだなあ……。あああ。ホワイホワイホワーイデライラ……。SP終わって、順当にロシア3選手+韓国チャ・ジュンファン選手が上位に。これはいよいよ男子シングルにもロシア無双時代がもうすぐ到来ですね。全体にPBがけっこう出ているよい大会みたいです。ならばFSでサモヒンのベスト級演技を期待いたしますね。

あれ、きょうもWBCあるの?ってことで、プロ野球選手の報酬が年俸ってことは、月々いくらという分割払いではなく、年に1回だけ、おおきいお金がばーんって入金されるということか、それって管理大変だな、年俸高い選手はプロを雇うんだろうけど、だいたい通常の会社員よりも勤続っていうかそれで働ける機会は短いし、そもそも「プロ」選手の年俸というのはふつうの生活費ではなく自己のパフォーマンス管理にも使われるものであろうから、たとえば結婚している場合でも伴侶は別に仕事を持ってそちらを「家族の生活費」のメイン収入源にするのが安全であるのだろう、みたいな話を兄として、まあ飲食店経営したり、経歴を活かして一般企業に再就職したり、プロ野球協会のほうでセカンドキャリアのサポートとかもあるようだし、などという話をきいていました。これで一文。


16日(木)
ジュニアワールド。サモヒンのベスト級演技どころかパーソナルベストスコアとなる演技が来ました。おおおおおっしゃ。あとは最終Gまで何人浸けるかが見所です。SP80点台出してる4人は、ざっくり152点を出せばサモヒンを抑えられます。そして結果追記(23:00)

ジュニアワールド男子FS結果(画像は6位まで):


最終結果(画像は6位まで):


どうやらパーソナルベストというだけではなくジュニア男子FSの歴代最高得点だったサモヒンの得点をさらに大きく超えてきた、アメリカのヴィンセント・ジョウ選手が優勝! 今大会の総合得点は1位から5位までがそのままジュニア男子の歴代1位〜5位に相当するそうです。おそらく女子もこんな感じになるんじゃないでしょうか。わくわくだ。ヴィンスは今年の全米選手権でおぼえたばかりの選手です。来年シニア参戦を楽しみにしてる。サモヒンはスモールメダルおめでとう。2年連続FS番長みたいになってるけど、来シーズンSPからの良演技を待望します。

女子シングルは滑走順が出たのでページをがーっと下にスクロールして、あれ、ザギトワどこ……? ってなりました。アリーナ・ザギトワ選手、そうか、ジュニアGPS参戦だって今シーズンからだから、まだランキングはそう高くないわけだ。話に聞くのはポリーナ・ツルスカヤ選手ばかりだったもんな。勢いのある若い選手ってすごいな。24番滑走なので、最終45番滑走の本田真凜選手まで21人漬けももちろんありうる。ところで第6グループが5人で第7グループが7人になっとんだけど、これでいいのだろうか。


17日(金)
年単位でひさしぶり(10年ぶり3度めくらい)に、耳の聞こえが悪いです。症状から過去2回と同じ、ようは鼻のつまりが耳に及んでいると推察される状態なので、あした悪化してたら病院行こうかと思いましたが、あしたは土曜日だな。まあ粘膜をいたわって過ごします。アリーナ・ザギトワの滑走順が近づいてきていてどきどきです。(日本時間15:35ごろ予定)


18日(土)
昨夜のジュニア女子SP、大方の予想どおりザギトワが21人浸けたままSP1位で折り返しました。深夜の録画放送を朝に視聴。怪我明けという不安要素はあったものの、おそらくここまで崩れてしまうとは予想されていなかったツルスカヤは、キスクラでの表情が痛々しかった。なんというか、「こんな点数、見たことない」みたいな顔に見えた。日本の3選手は全員ノーミスのよい演技! これはすばらしい。そしてジュニアGPSにおいて、ロシア・日本による表彰台独占を唯一阻止した韓国イム・ウンス選手もよい位置につけています。


29日(水)
若干の昼夜逆転に陥ってしまっていたらあっというまに世界選手権、女子シングルはじまっています。カロリーナの滑走があっというまに来る……!

いろいろと願望まじりの展望は以下です。

女子シングル:
本命エフゲーニア・メドヴェージェワ、対抗ケイトリン・オズモンド。ミスなしならどうしたってメドヴェージェワだと思いますがおなじくミスなしのケイトリンでどこまで迫るか見たい。その他の表彰台候補はアンナ・ポゴリラヤ、アシュリー・ワグナー、マリア・ソツコワ。ポゴリラヤはついに手にいれた安定感でどんどん伸びてほしい、アシュリーはなんといっても勝負強いし今季のプログラム両方好き。ソツコワはジャンプ構成が強いのですっぽぬけがなければFS強い、大穴といってもいいかもしれない。それからカロリーナ・コストナー、SPが必見、今夜のLIVE放送開始時には1位に浸けているはずなので、録画放送になるはず。さてここらがトップ6ですが、ここに三原舞依選手が割って入りたいところ。可能性はあります。日本女子3枠も可能性がゼロではないですが、樋口新葉選手の調子次第。あとは四大陸選手権の好調そのまま、冬季アジア大会でSP1位からのきっちり優勝を決めたチェ・ダビンには10位以内に入って韓国の2枠の期待もあります。

ペア:
優勝はスイ&ハンか、タラソワ&モロゾフか、サフチェンコ&マッソーか。ヨーロッパ選手権まではサフマソ来てもいいな〜と思っていましたが四大陸終わってスイハンんんんん!という気持ちになっています。タラモロはおもしろい、GPF優勝を知ってからはじめて今季FS演技を見たのですが「なんだ、自分はいまなにを見ているんだ」と混乱してその混乱がなにに由来するのか分からなかったところとある感想を見て氷解した、「プログラムが超絶ダサい」。こんなプログラムで初優勝しちゃったらどうしよう! そのほか表彰台争いはデュハメル&ラドフォード、ユー&ジャンあたりか。

男子シングル:
本命は羽生結弦&ハビエル・フェルナンデス、対抗にネイサン・チェン。本命にクリケット組2名あげている時点でなにも思いきれていない。シーズン前半GPFの印象が強いのでプログラムをやりきれば羽生くん、なんだけれども結局ワールド2連覇してるのはハビエルやん? という。パトリック以来の3連覇してもいいんですけど、五輪の狭間シーズンの3連覇はちょっと……なんとなく避けてもいいかなあ、とか。その他上位争いには宇野昌磨、パトリック・チャン、ボーヤン・ジン、そして調子が読めないデニス・テン。テンちゃんの戦績というのは「浮き沈みが激しい」というより「基本沈んでいるがときどき浮く」が正解だと思っていて、その「ときどき」は2012-2013シーズンのワールド銀、2013-2014シーズンのオリンピック銅、2014-2015シーズンの四大陸金(ワールド銅)、ということで完全に「シーズン後半ピンポイント」になってきています。今季はなにか日程的なものがあったのか地元でユニバーシアード優勝したあとチャンピオンシップの四大陸をスキップして冬季アジア大会においであそばせたと思ったら苦しい内容で10位、なので調子が見えないですが、今年のワールドいかがでしょう、ピンポイント来てくれるかしら。で、その読めないテンちゃんといれてこれですでに7名なのですが、ここまで、ここまでに、ミハイル・コリヤダ、マキシム・コフトゥンの2名はなにがなんでもふたりそろってねじり込んできて。今年全カテゴリで自分がいちばん祈願しているのはロシア男子のオリンピック3枠確保、なーのーでー! あ、それからイスラエルの2枠確保もちょろっと希望しているのだけれども、それはこのメンバーのなかでアレクセイ・ビチェンコが10位になるってことであり……またアメリカ男子の3枠復帰も頼むジェイソン・ブラウン!ということで、あああくるしい。どうすればぜんぶ満たす結果になるの。

アイスダンス:
ヴァーチュー&モイアか、パパダキス&シゼロンか。アイスダンスは粛々とこの2組の一騎打ち、3位にはシブタニ&シブタニ。自分はただただカッペリーニ&ラノッテとギレス&ポワリエを愛で、ボブロワ&ソロビエフを言祝ぐばかりである。



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